未来を作る子ども達だから伝えなきゃ!季節や行事を飾る壁面装飾。

  2020.05.11

家庭, 幼稚園・保育園

未来を作る子ども達だから伝えなきゃ!季節や行事を飾る壁面装飾。

壁面装飾は教材としても活用できる

壁面装飾は子どもを楽しくさせるものです。子ども達は動物のかわいい壁面装飾を見れば、自然と笑顔になります。でも、壁面装飾は、子どもを笑顔にするためだけでなく、学ぶ教材として活用することもできます。せっかく作る壁面装飾。かわいい動物を並べて貼るだけでなく、学びの要素も加えると、より価値のある壁面になると思います。

季節や行事を学ぶことの大切さ

親の立場からすると、子ども達に学ばせたいことはいろいろあります。その1つに季節や行事がありますよね。季節や行事を知ることで、子どもたちの感受性は豊かに成長します。

それだけではありません。季節や行事を学ぶことには、とても重要な意味があるのです。

私達は世の中の情報化が進む一方で、忘れ去られていくものが多いことに気が付きます。自分にとって必要であったり、自分の好きな情報に人は向かい、全体で共有する情報が少なくなっているのです。そして、昔からの文化が消えてしまっています。

例えば、3月3日はひな祭りで桃の節句として知られていますが、9月9日が菊の節句だとはあまり知られていません。価値観の多様化を悪いことだとは思いませんが、クリスマスはみんなが知っている行事だからビジネスにもつながるんですよね。

クリスマスを知らない人には、クリスマスケーキを売ろうとしても買ってくれないはずです。

全体で共有する知識や文化が少なくなっていくことは、将来の日本の発展に暗い影を落とすことにつながっています。ですから、子ども達にこのような知識や文化を根付かせるのが私達の責任であると思うんです。季節や行事はその1つとして、とても大事なものではないかと思います。

季節を意識すること

カレンダーを見ると、1年のうちに様々な行事があります。お正月、節分、ひな祭り、鯉のぼり、七夕、お盆、月見、クリスマスと行事はいろいろ。ところが、子どもはあっという間に成長するもので、1年はあっという間に過ぎるものです。そんな中で、親が忙しくしていると、季節や行事に気を配ることもなく、一年が過ぎ去って行ってしまいます。

行事は季節とのつながりを持っています。子どもに季節や行事を学ばせるにはどうするのが良いでしょうか。

子どもに印象深いものとして深く刻ませる必要がありますよね。それには、実際に行事を体験させるのが一番です。七夕なら笹の葉に短冊をつける経験をするのが一番印象に残るはずです。ただ、七夕が夏の行事であることは、大人であれば誰でも知っていますが、子どもからしたら常識ではありません。子どもは季節と行事がつながっていないんですね。

壁面装飾で季節を表す

ここで壁面装飾を使うと、子どもは理解しやすくなります。壁面装飾を活用すると、季節と行事の関連も表現することができるからです。壁面装飾は、1つの壁で見る人に様々な情報を与えることができる特徴があります。

季節を壁面装飾で表現するとすれば、春は若葉が芽を出して花が咲き、夏は葉が生い茂り、秋は紅葉に染まって、冬には枯れ木となる。季節はこの繰り返しですが、その一方で人々の暮らしも変わります。一年中同じではなく、夏は白っぽい服でかき氷を食べ、冬にはコートを着て雪だるまを作るでしょう。季節と服装、木々の変化、食べ物、遊びなど、壁面装飾の組み合わせで、関連やつながりを表現できるようになります。

生きているものは、季節とともに生きていることを子ども達は実感できるのではないでしょうか。この理解の仕方が重要な気がしています。いろんなものが結び付く過程で新しい発見や学びがあり、成長していくんだと思います。そして大人になって役に立つものとなるんですね。

壁面装飾は絵ではない

壁面装飾は季節や行事を絵として表現するわけですが、平面的な絵とは違います。子ども達の食いつき方がまるで違い、壁面装飾の方が子どもの視線を集中させます。

壁面装飾は絵であることでわかりやすく、また、かわいいものであることで親しみやすく、そこに意味を持たせることで学びやすくなります。つまり、壁面装飾は教材として適しているんですね。

幼稚園や保育園だけでなく、ご家庭でも壁面装飾を作ってみてはいかがでしょうか。春には何を貼るべきかを考え、夏になればまた装飾を変えなければなりません。春に桜を貼ったら、夏は何が必要か。子どもに季節を学ばせるために考えることで、親も季節に敏感になっていきます。

せっかく四季の豊かな日本に生まれたんですから、季節感や行事を大切にしていきましょう。商業施設でも壁面装飾を利用することで、子どものフィルターを通した新たな季節商品の購買意欲につながるかもしれません。

壁面装飾のメッセージ性

子どもに学ばせ、社会で共通する知識を持たせるのは大人の仕事であり責任です。この仕事を怠れば、決して明るい未来にはならないのではないでしょうか。その1つが季節や行事であり、知らなくても生きていけることかもしれませんが、1つの常識として身に付けておきたいものです。

また、どんなに力を持っても、季節の移り変わりを止めることはできませんし、人間は季節とともに生きなければなりません。季節をきっかけに自然に対する人間の無力さまでを1つの壁を通して子どもに伝えることができたら素晴らしいですね。

壁面装飾のメッセージ性にも着目すると、ますますおもしろいものになっていきます。

壁面装飾は、かわいい動物を並べただけでは、もったいないのです。

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