まだ絵本で学ばせますか?幼児の学習効果を高める壁面装飾の使い方。
2020.05.18
幼児の勉強にも壁面装飾
壁面装飾って知ってますか?色画用紙で動物をかわいく作って壁に貼るものです。そんなかわいい動物の壁面装飾は幼稚園や保育園で使うものと決めつけていませんか?そうとは限らないんですよ。ご家庭でも十分力を発揮します。
子育て中のお父さんやお母さんにとって、子どもの成長は本当にうれしいものです。同時にちゃんと成長しているか気になるし、他の子と比べたりもするものです。はじめはかわいいだけだったのに、年齢が上がるとともに勉強のことも気になり始めます。幼稚園に通う頃にもなれば、他の子と比べる機会は自然と多くなります。
数字、ひらがな、英語まで、とにかく早く覚えさせたい焦りも自然と生まれます。とは言っても、いきなり本屋さんでひらがなのドリルを買ってきても、子どもは興味を持ちませんよね。そんな空回りで、親は余計焦ったりもするかもしれませんね。でもそこは、はやる気持ちを抑えつつ、やはり子どもの自主性を待つ方が良い結果につながるんだと思います。子どもが嫌がることを無理やりというのはやめた方がいいんですよね。
子どもの好きなこと
子どもに勉強させるという表現は、幼児にとってはまだ早いのかもしれませんね。子どもの脳に入り込ませるという表現の方が良いと思います。そのためには何より楽しいものでなくてはなりません。子どもにとって好感が持てるものでなければ、興味すら示さないでしょう。子どもが好きなものって何でしょうか。
歌や音楽が好きですよね。あれって本能なんだと思います。誰かが仕向けたものではなくて、自然と表れる本能です。個人差はあっても、多くの子どもは歌や音楽が好きなんです。つまり、歌や音楽を使って学ばせるのも1つの方法だと思います。きっと、楽しみながら学ぶことができると思います。
同じように壁面装飾もやはり子どもが本能的に好きなものの1つだと考えられます。動物のかわいいい壁面装飾を目の前にすると、0歳児でもニッコリするんです。この壁面装飾を活用すれば、学習効果が高まることは間違いないと言えそうです。
壁面装飾での学習方法
幼稚園児ぐらいの子どもを考えてみると、壁面装飾をどのように活用すると学習効果が得られるでしょうか。そんな幼い子が机に向かってカリカリと鉛筆を走らせる姿は想像できませんよね。日常の中でできること、遊びの中でできることを考えなければならないと思うんです。
幼い子は自分の部屋で過ごすよりも、リビングなど、親と一緒に過ごす時間が圧倒的に多いはずです。リビングで過ごす時間が多いなら、その壁を使って壁面装飾を貼ってみます。貼っただけではいけません。その壁の前に立って、1日1回でも、ひらがなの読み方を親が教えます。それだけでも一定の効果があり、ひらがなぐらいは読めるようになると思います。さらに効果を上げるには、リビング以外の場所にも貼ることをおすすめします。むしろリビングよりも効果が高い場所があります。
こんな経験はありませんか?
高校時代を思い出してください。教科書や単語帳をずっと眺めていても覚えられないけど、トイレの壁に貼った単語はいつの間にか覚えてしまう。当たり前になってしまった場所にある情報は脳が記憶しにくいものです。だから、1日に一度は行くぐらいの場所の方がリビングよりも適していると思われるのです。例えば、トイレやお風呂、洗面所、寝室など。
これもただ貼っただけでは効果は出ません。そこに行った時には必ず親子で一緒に見るようにして、興味を持たせるようにすると習慣化されるでしょう。
壁面装飾をかわいいと見るだけでなく、それにより伝えたいことが子どもに入って行くことになります。動物は一匹か二匹あれば良いと思います。後はそこに覚えさせたい文字とか、英語の単語とかをわかりやすく書いて貼ります。単語の場合は、絵を貼ったり、読んであげるのも効果的です。
文字を記号として見せるのではなく、意味や言葉とのつながりを意識して見せることが大事です。動物の壁面装飾が周りに貼ってあることで、楽しいものだと認識できるんですね。
本よりも効果を期待できる壁面装飾
子どもによって期間は異なりますが、1つの文字を覚えた頃に、違う文字に変えて、これを繰り返すうちに覚えるスピードも速くなっていきます。一定の時間をあけながら、繰り返し見ていたものは、記憶にしっかりと定着します。
幼児の学習を促すものたくさんあるんですよね。市販されている教材はいろいろあります。その中に五十音や英語のアルファベットを1ページに1文字ずつ書いてある本も売ってますよね。アニメのキャラクターなどが載っていて、もちろん子どもは喜びます。使ったことのある方もいると思いますが、子どもはちゃんと集中できましたか?
集中できる子なら、それでも良いのですが、うちの子はダメでした。本だとどうしてもページをめくる動作に興味を持ってしまいます。当然ながら、本をめくる行為と見て覚える行為とは別。ですが、子どもにとって2つの事を同時にするのは難しいものです。
さらに本の場合は、1ページを見て終わりとすることができません。一度にたくさんの情報を与えることは、1つの情報が記憶に到達するのを邪魔してしまいます。それでも子どもは次のページを期待して、1ページで終わることに納得しません。
壁に貼った壁面装飾ならどうでしょうか。めくることもなく、常にその場には1ページしかないわけです。つまり、壁面装飾の方が本よりも学習効果が高いのではないかと思うのです。
壁面装飾はアイディア次第
子どもが持っているものは1人1人違います。ですから実際に壁面装飾を使って覚えられるかを保証することは難しいのですが、やってみるだけの価値はあると思います。いろんな教材もある中で、壁面装飾は子どもが好感を持てるものです。さらに手作り感のあるのも壁面装飾の特徴です。そして、他の教材に比べたら圧倒的に安い。
ここでは壁に貼ることについて書きましたが、壁だけでなく、カードのように使っても良いかもしれませんね。お父さん、お母さんのアイディア次第で、いろんな使い方ができます。いろんな方法を試して、子どもに合った楽しい学び方を見つけて欲しいと思います。
そして、決してあせらず子どもと向き合いながら進めて行くことが大切だと思います。