子どもの想像力を壊さない!壁面装飾を登場させるタイミング。

  2020.05.11

幼稚園・保育園

子どもの想像力を壊さないように。壁面装飾を登場させるタイミング。

壁面装飾を作るのはいつ?

幼稚園にはかわいい動物などの壁面装飾があると思います。先生方が一生懸命作った壁面は子ども達の視線を集めることでしょう。

ところで、先生方はこの壁面装飾をいつ作っているでしょうか。忙しい幼稚園では、朝の幼児の受け入れの時間に作っていたりもするのではないでしょうか。それはいくら忙しいと言っても避けるべきです。その理由は、ハサミを使うから子どものいる場所では危険という理由もあります。それだけでなく、ハサミを使っていなくても、壁に貼る作業だけだとしても、子どものいるところでやるのは避けた方が良いと思います。

なぜなら、子どもの想像力を壊してしまうからなんです。子どもの想像力は無限であることを先生ならきっと知っているはずです。そしてその想像は純粋で、いかにも子どもらしい。そんな子どもの想像力を大切にしてあげたいと思いませんか。

幼稚園の壁面装飾を飾るタイミングは園児のいないときです。

子どもの想像の世界は広い

子ども達は、クリスマスになると本当にサンタさんがプレゼント持ってきてくれると信じています。幼稚園児なら間違いなく信じている年齢ですね。さらに、恐ろしい鬼の存在も信じています。節分の豆まきでは、先生が演じている鬼でもちゃんと泣いてくれるんですから純粋です。これらは想像する力が作り出しています。

さらに子どもの純粋さを象徴するのは、幼稚園の先生は幼稚園に住んでいると本気で思っています。毎日、自宅と園を往復しているとは思っていません。休日に幼稚園の前を通ると、「先生なにしてるのかな」って言います。

子どもの想像力からは、大人ではまねできないおもしろい発想が生まれることもたくさんあります。ポストが手紙を食べると表現したり…子どもならではですよね。知識の範囲がせまいから生まれる発想なんですけど、その分想像の世界が広いってことなんですね。広い子どもの想像の世界を大人が狭くしてはいけないと思うんです。どんな子でも、やがていろいろな知識を得て、真実を知って行くわけですが、大人が想像の世界を必要以上に壊すことは避けた方が良いと思います。

壁面も想像の世界

幼稚園の壁面装飾は想像する世界なんですね。いろんな動物がお友達であって、一緒に遊んでいるなんて風景は現実にはありませんから、想像の中のイメージです。壁面装飾ならネコとネズミが遊んでいるところを表現することができますけど、本当なら食べられちゃいますもんね。

子どもは、きっとそういう世界があると思っています。先生が色画用紙を切って、壁に貼り付けたなんて夢にも思っていません。これを大切にしてあげましょうよ。一度、壊れた想像の世界が元に戻ることは、絶対にありませんから。

だとすると、壁面装飾を作っている過程も、壁に貼っている過程も、子ども達には見せない方が良いのではないでしょうか。登場するのは完成してからですね。

想像力は不可能を可能にする原動力

想像力ってなんで大事なんでしょうか。想像することはいろんなところで不可能を可能にする原動力なんですね。おもしろい発想って現実にはないものをどれだけ想像できるかだと思います。私はピクサーの映画が好きなんですが、どれも想像力がものすごいなって感心します。あの想像の世界って子どものように広くないと無理なんじゃないかって思うんです。子どもが作っているわけではないんですけどね。

私達は想像の世界では子どもに及ばないのではないでしょうか。

芸術の世界も真っ白な所に絵を描くのは、まず想像から入るでしょ?2歳とか、3歳の子どもの絵が、変に芸術的に見えるのも不思議ですよね。

そしてスポーツでもそうだと思います。イメージトレーニングなんて言ったりしますが、自分ができるところを想像できるかは大事ですよね。スポーツだけでなく、何事もはじめは想像なんですよね。こうできたらいいな、こうなったらいいなって考える。そしてやってみることで現実になる。だから、想像力は不可能を可能にする原動力と言えるのではないでしょうか。

積極的に想像させることも

子どもの想像力は、あまり早い段階で狭めてしまうよりも、できるだけ広く保っておいた方が良いのではないかと思います。ですから、壁面装飾も子ども達の前で作るのではなく、子ども達のいない所で作り、登園した子ども達が保育室に入った時に飾られているのに気付くというのが、正しいタイミングだと思います。

それは残業を増やしたりと、先生の負担を重くするかもしれませんが、子ども達のためには必要なのではないでしょうか。

幼児教育では、積極的に子どもに想像させることも必要ではないかと思います。壁面だけでなく、想像を膨らませるための工夫を取り入れても良いのではないでしょうか。先生が子ども達の前で本を読むときも、次のページを開く前に、次の展開を子ども達に想像させるとか、やられている先生もいると思います。そんな積み重ねが、将来の大きな結果につながると信じています。

まとめ

子どもの想像力はとても広く、それは不可能を可能にする原動力である。先生が作る壁面装飾を飾るのも、子ども達の想像の世界を狭めることのないようにタイミングを考慮すべき。

子ども達には、毎日が想像と実験にあふれるような生活を送って欲しいと思います。また、次の展開をポジティブに想像して、前向きに生きて行って欲しいと思います。

広告

タグ: