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幼稚園入園前の子どもに、できるようにさせておきたいこと。

  2020.05.13

家庭

幼稚園に入園前の子どもに、できるようにさせておきたいこと。

入園するって心配ですよね

幼稚園に入園する子ども。親は心配が尽きません。はじめて親から離れて集団生活を送るんですから心配して当然。

お友達とうまく遊んだりできるのか。トイレにちゃんといけるのか。何もできずに1人で困ってしまわないか。お弁当を残さず食べてくれるか。先生に迷惑をかけないか。いろんな心配がありますよね。私もそうでした。でも、子どもは意外とうまくやっていけるようになります。

子どもの力って、親が思っている以上にすごいんですよ。

私はかつて幼稚園で働いていました。自分の子となると話は別で、うまくいかないものなんです。でも、幼稚園の入園前にいろいろと不安なお母さん達もいると思いますので、先生として、親としての経験を踏まえて入園前にできるようになっておくと良いことを書いてみます。

少しでも参考になればうれしいです。

お母さんは何が心配?

お母さんは幼稚園に行かせる子どもの何が心配でしょうか。よくあるのはトイレだと思います。3歳で、まだトイレトレーニングが完了していない子はいます。お母さんは心配しますよね。でも大丈夫。実際に幼稚園で失敗する子はいますが、トイレのことは先生も気にしている。だから小まめにトイレの時間を作るんです。はっきり言って、トイレは心配いりません。

あとは体力を気にすることもあるのではないでしょうか。いつも昼寝が習慣化している子。幼稚園の入園が近づいたら、なるべく早寝早起きの習慣をつけることをおすすめします。体力は慣れの問題です。子どもは成長とともに体力もついてきますし、生活リズムにも慣れてくるので、心配しなくても大丈夫。

最初は泣いてもだんだん慣れる

入園して最初の幼稚園の日。子どもは必ずと言っていいほど泣きます。でも、帰りの時間までずっと泣いている子はまずいません。

最初はびっくりしちゃうんでしょうね。まるでお母さんに捨てられたと思うのかもしれません。やがて、少しずつ緊張も取れてきます。

保育室や園庭での遊びもできるようになってきます。クレヨンで絵を描いたり、ねんどで何か作ったり、ハサミやのりを使う機会も出てきます。子ども達は一つ一つ一生懸命に取り組みます。

もちろん、最初からそうはいきません。まったくやろうとしない子もいます。緊張して手が動かない子もいます。これも集団生活に慣れてくると、徐々にできるようになってくるので問題ありません。

こんなこともあります。先生が1人ずつに折り紙を配って、みんなで同じものを作ったりします。はじめて作るものですから、先生の説明を聞きながら作ります。先生が手伝ったりしながら進めていきます。

問題は、そこで何かトラブルが起こった時なんですね。トラブルと言っても、大人からすれば大したことではないんですが、子どもにとっては大事件。ここでどう行動できるかはそれぞれです。

子どもが困ったときどうするか

例えば、全員に3枚ずつあったはずの折り紙が1枚足りなくなります。こんなことは良くあること。他の子が間違えて取ってしまったり、下に落ちてしまっていたり、もしかしたら先生が間違えて1枚足りなく配ってしまうことだってあり得ます。そのとき子どもはどうするでしょうか。これにはいくつかのパターンがあるんですね。

想像しやすいのは泣いてしまうパターンです。先生はその子に寄って行って「どうしたの?」って聞きます。そこで何で困っているのか伝えられる子もいますし、伝えられない子もいます。

伝えられない子は泣いたまま。先生がよく見て、なんで泣いているのかを考えて解決します。

このように、幼稚園では何かトラブルがあるのは日常茶飯事で、その度に子どもは困ってしまうものなんですね。そのとき、幼稚園児であることを前提に考えると、どういう行動をするのが良いでしょうか。

困ったときに声を上げること

子どもが困ったときに、声を上げることができるかが、とても大事だと思います。幼稚園内で起きた「困ること」は、大人から見れば小さなこと。でも、子どもにとっては大問題。泣いてしまうんです。

なぜ子どもが泣くのか、それは困るから、なぜ困るのか、それは自分で解決できないから。ただ、先生なら確実に解決できることばかりなんです。

もちろん、泣いてくれれば先生がどうにかするわけですが、できれば、困っていることを先生に言葉で伝えられると良いと思います。これが入園前に身に付いていると良いと思います。それができる子は問題を解決することができるわけです。ただ、解決するわけではありませんよ。そこにはちゃんとプロセスがあります。

問題を解決するプロセス

まず、自分がどうしなければいけないかがわかっている。やるべきことをやってみる。そこに、問題があって、思うように進められないことがわかる。問題を解決しようとする。先生に伝える。解決したら、本来の目的に向かってまた進める。

このプロセスをたどります。これは、すごく大事なプロセスです。課題を発見して、解決していくプロセス。もっと大きくなって、勉強するにしても、スポーツするにしても、このプロセスで、自らの力を発揮し効果を上げていくんですね。

解決できる力があれば、子どもは活動に集中して取り組めますし、困難があっても必ず最後まで到達することができます。入園までに、困ったことを先生に言葉で伝えられるようになっておくと、いろんなことの上達も早くなります。もうすぐ幼稚園に入園する子どもを持つお母さんは、ぜひ入園前にできるようにさせてあげると良いと思います。

お家で解決力を身に付けるには

家での子どもへの接し方で変わってくることもあります。幼稚園に入園するぐらいの子になると、ちょっと生意気なところも出てきますよね。

お母さんが厳しくなっていませんか?子どもに対して、親が厳し過ぎると、頼ることに臆病になってしまいます。すると、何事も自分で解決しなくてはいけないと思ってしまいます。

自分で解決できることなら良いのですが、幼稚園で自分だけ折り紙が足りなかったとして、それは自分では解決できません。先生に言わなければ、解決できないのです。そこで、ちゃんと先生に伝えられるかは、普段の親子の関係によるところが出てきます。

困った時に声を上げられる環境を家で作ってあげてください。それによって伝えれば解決につながることを知ります。もちろん、相手がお母さんから先生に変われば、できなくなることもありますが、基本的な考え方は家庭でも植え付けられると思うんです。

次に大切なことは発見です。解決のプロセスでは、まず問題があることを発見できなければいけません。これは、本来あるべき姿と今実際にあるものとで、何が違うのかという間違い探しのようなものです。間違い探しなど、違いを発見するような訓練は家でもできますよね。もちろん遊びの中で取り入れて、お母さんと一緒に行って欲しいと思います。

それから、何かの遊ぶを始めるときに、すべてを親が準備するのではなく、子どもに準備させてみてください。どんな道具が必要なのかと考える力を身に付けさせます。持ってくる訓練ではなく、考える訓練なので、「○○を持ってきて」と子どもに言っては意味がありません。「○○の遊びをしよう」と言うだけで、後は子どもにおまかせです。自分が何をすべきかを考える子になります。

また、遊びの中に成功と失敗を取り入れてみてください。ルールとして明確なゲームもありますが、そうでない遊びの中でも作ってみます。こうなれば成功、こうなってしまったら失敗と設定します。すると、失敗したことをきちんと認識できるようになりますよね。

子どもの解決力を育てるのは、遊びの中での少しの工夫でもできることが多いと思います。ぜひご家庭で取り入れてみてくださいね。

健康面でやっておきたいこと

ここまで読んでいただいたお母さんに、ついでにもう1つお伝えしたいことがあります。それは健康面です。子どもにとってはじめての社会生活を経験する幼稚園。うちの場合は、最初の年に苦労したのが風邪でした。大きな病気になることはありませんでしたが、とにかく風邪ばかり。そして、子どもだからやっぱり高熱になったり。そして幼稚園を休む。休んだ日がけっこうありました。

幼稚園で風邪の菌やウイルスをもらうことは悪いことだと思いません。そうやって体も強くなっていくものだと思います。でも、あまりに頻繁に風邪をもらってくると、徐々に潔癖な方にいきがちです。幼稚園でも対策は取っていると思うのですが、それだけはどうしても不十分ですからね。結局、風邪をひいてしまいます。

私は風邪を引くのは仕方ないと思っているんです。そこで、大きな病気に発展したりすると困るわけで、普通の風邪の症状で終わるならば、それでいいかと割り切って考えられた方がよかったなと反省しています。そのためには、子どもの免疫を強くしておくこと。入園したら、すぐにたくさんの菌と出会うことになります。できれば、入園前には免疫力を高めておくのがいいと思います。

うちの子の場合は、年少のときはずっと風邪を引いていたような印象でした。その度に幼稚園も休んで。でも年中になると、風邪はひくものの、それほど熱も上がらなくなりました。これは免疫ができてきたんだと思います。このように実際に風邪をひくことで免疫は上がりますが、入園前にちょっと気をつけておくと、ぜんぜん違うんですね。

最近、免疫を高めるためには「腸内環境」が重要だと聞くようになりました。ぜひ、入園前の子どもの腸内環境にも気を配ってあげて欲しいと思います。そして健康だけでなく、腸内環境はいろいろと心も問題にも大事なようです。

こどもバナナ青汁という商品があります。入園前から始めておくのがおすすめです。

まとめ

入園する前にの子どもにできるようにさせておきたいことは、困った時に先生に伝えられること。ご家庭での遊びの中に工夫を取り入れて、できるようになっておくと良いと思います。入園までにできない子も園での活動の中でできるようになっていきます。幼稚園では、たくさん困って、たくさん解決して欲しいと思います。その中で、何があっても大丈夫なんだなって思ってきます。簡単には心の折れない子どもに育っていきます。

そして、健康面では免疫力を高めるようにしておくといいと思います。菌やウイルスと出会わないことは無理ですが、そのときにも軽い症状で済むように免疫を高めておくと、園生活にも早く慣れますし、何より丈夫な子に育ちますよね。

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