ぼく、ピーマン食べれるよ!壁面装飾で子どもの好き嫌いを克服する方法。

  2020.05.15

家庭

ぼく、ピーマン食べれるよ!壁面装飾で子どもの好き嫌いを克服する方法。

子どもの好き嫌い

子どもの好き嫌いで苦労されているお母さんも多いと思います。

栄養面からも好き嫌いをなくしたいし、何よりもせっかく作った料理も子どもに残されてしまうのは悲しい。

何も知らずに生まれてきた赤ちゃん。ミルクを飲んで、次は離乳食。やがて食べ物を食べるようになる。

そして、甘いとか、酸っぱいといった味覚をようやく知ります。

さらに、口に入れたものが何と言う食べ物なのかも知るようになる。そうなると、絵を見ただけでも、その食べ物は甘いとか酸っぱいとか想像できるようになるんですね。

そのとき、子どもは食べたときの記憶を無意識に思い出しています。

視覚と味覚を結び付けてイメージを作り出している。普通のことですが、偉いな~と思ってしまいます。子どもは子どもなりに、いろんな感覚を結び付けるんです。

子どもにとって苦手な食べ物は、やはりピーマンでしょうか。

子どもは、ピーマンに苦味があって、ちょっと固さもあって、緑色で、ピーマンと呼ばれていることを知っています。でも、ピーマンをはじめて口に入れたときに、これらの情報をすべて口から知ったわけではありません。

緑色であることは目で見て知り、ピーマンという発音は耳から入って来た情報。

好き嫌いの克服法

子どもの好き嫌いに対して、お母さんは様々な工夫をします。どうにか克服させようと努力すると思います。

それでは食べ物の好き嫌いを克服するためにはどんな方法が効果的でしょうか。

例えば、素材そのものの味をわかりにくくするために、調味料を多めにして味を濃くすること。これは味覚を消す方法。

それから、素材が入っていることをわかりにくくするために細かく刻んで混ぜること。これは触角を消す方法ですね。このように何かの感覚を消すことによって、好き嫌いを克服できることがあります。

ただ、あまり消し過ぎても、いずれ本来の味覚や触覚と出会ったときに、やっぱり食べられなくなることがある。

そこで私は視覚に注目します。

視覚を消すなら、目隠しをして食べることになります。でも消す方法ではありません。正々堂々とした方法。

子どもを素材に向き合わせて、正々堂々と克服させてやりましょう。ここで力を発揮するのが壁面装飾です。

壁面装飾を使って克服

壁面装飾とは、幼稚園や保育園の壁面に施される装飾で、色画用紙で動物などをかわいく作ったものです。かわいい動物の壁面装飾は子ども達が大好きなものなんです。好きなものを貼ることに大きな意味があります。

くまの壁面装飾

壁面装飾は写真のような感じです。

これを食卓から見えやすい位置に貼ります。そして、ピーマンなど、子どもに克服させたい食べ物も色画用紙で作るか、絵で描いたものを切り抜いて貼ります。

かわいい壁面装飾の動物は2匹作ります。違う動物でも良いですし、同じ動物で表情を変えたものでも良いと思います。とにかくかわいいもの。

この2匹の動物は、1匹は食べられるもの、好きなもの、もう1匹は食べられないもの、嫌いなものを表します。ですから、ピーマンが嫌いなら、嫌いなものの動物として設定された壁面装飾の近くに貼ります。

枠を作って、枠の中に入れるように貼るのがおすすめ。嫌いなものがいくつかあれば、それぞれ作って貼ります。ピーマンだけが嫌いな場合は、野菜炒めに入っている他の具材を作って貼ります。

子どもが食べられたら、好きなものの動物の方の枠に貼りかえて移動します。食べられなかったら、嫌いなものの動物の枠の中に貼ったままです。説明しなくても子どもは、嫌いなものが好きなものへ移動することが良い事なんだと理解し、そうなるように努力します。

これは一種の暗示となって、子どもにとってはピーマンも他の食べ物と同じなんだと感じるんです。そうすると食べられるようになります。この方法は視覚と味覚の結びつきを利用しています。味覚と触覚(歯応え)だと、どちらも口の中で感じるもので、とても近いもの同士になってしまいます。

味覚と視覚の場合、目で見ることと口の中で味わうことには距離があります。気にしてしまう味覚とは違った感覚に意識を持って行くことで、味覚にばかり集中することがなくなります。この方法はいろんなことに使うことができます。克服したか、まだ克服していないかは、食べ物だけに限りませんよね。

勉強にもしつけにも有効に働くと思います。

例えば、ひらがなの「あ」が書けるようになったら克服した方に移す。幅広く使えるので、ぜひ動物の壁面装飾を作って貼ってみてください。

壁面装飾を使うメリット

壁面装飾を使った克服法は、自分が克服すべき事が、あとどれくらいあるのかを目で確かめることができます。それと同時に自分がどれだけの事を頑張って克服したのかもはっきりとわかります。これにより、子どもの達成感や充実感が深く刻み込まれます。

それが自信につながる。

言葉でほめることも、もちろん大事で、子どもは喜びますが、言葉は言った瞬間に消えてしまうもの。壁面装飾を使うことで、耳でお母さんからのほめ言葉を聞いて、目でも自分の頑張りを確認できる。これも感覚をつなげることなんですね。

このように子どもに接するときに五感を刺激すると、より効果を発揮することができます。壁面装飾は視覚に刺激を与えることに関しては抜群の力を発揮します。抜群と言えるのは、壁面装飾がかわいいものであること、子どもが好意を持つものであることが理由です。

壁面装飾を子育てに活用して、子どもの克服を応援してあげましょう。

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