子どもが描く頭足人はどこから来るのか?貴重な頭足人を残そう!
2023.09.29
頭足人って何?
突然ですが、頭足人って知っていますか。「とうそくじん」と読みます。頭が丸くて、頭の中に顔があって、手足は顔から出ているのが特徴です。これは、子どもの描く絵に良く現れるんですね。子どもが描くと、パパの絵もママの絵も、自分の絵も、アニメのキャラクターまでも、全部が頭足人になります。
うちの子が描いた「頭足人」です。
私はこの頭足人が大好きです。とにかく可愛いじゃないですか。子どもが一生懸命描いているんです。その結果、できあがったのが頭足人。なんてかわいいんだろう。いつまでも描いていると、心配になったりするお母さんもいるみたいですが、私はこの時期しか描けない絵なので、すごく貴重だと思ってしまいます。
でも、考えてみると、不思議なんですよね。こんな絵、誰も教えていないんですよね。子どもが勝手に描き始めるんですよ。誰に習って来たんだろう…。家の中には絵本もいろいろあるけど、頭足人の絵なんて一冊も1ページもないんですよ。それなのに、描くと必ず頭足人。
うちの子だけじゃないんですね。他の子もだいたい同じ絵です。もしかして。
私の勝手な妄想なんですが、2つの説があります。
頭足人の正体
私が考える説を聞いてください。
1つは、宇宙人のしわざじゃないかと思うんですね。宇宙人がいるんですよ。どんな宇宙人かは、間違いなく頭足人のような宇宙人でしょう。その宇宙人が子どもにテレパシーのようなものを送っているんですね。自分の存在を知らしめるために。ところが、そのテレパシーがそんなに強くないから幼い子どもにしか影響を与えないんじゃないかと思います。もしその宇宙人が強大化して、本気でテレパシーを送って来たら、どうなるでしょう。地球上は頭足人の絵であふれますよね。恐ろしいことです。
2つ目の説です。子どもが生まれる前にさかのぼります。生まれる前の子は、どこか高いところから見ていて、どのお父さんとお母さんの子どもになろうかなと見ているって話、聞いたことありませんか?もしかしたら、そのときの子どもの姿は頭足人なんじゃないかと思うんです。だから、生まれた後も数年は頭から頭足人が離れません。だから頭足人の絵を描きます。やがて成長するに従って、生まれる前のことを忘れて行って、普通の胴体がある人間を描くようになる。
どちらの説が正しいと思いますか?
私のくだらない妄想はこれぐらいにして、本題はここからです。
子どもは頭足人をいつまで描くのか
頭足人は、たぶんですけど、保育の専門的な用語じゃないかと思います。幼児特有の絵の特徴を言葉にしたものですね。この頭足人を子どもはいつまで描いてくれるのかというと、どうも幼稚園がギリギリみたいです。
先日、私が幼稚園の先生をしていたときの卒園文集のようなものが出て来て、ついじっくり見てしまいました。幼稚園児の文集ですからね。さすがに作文が載っているわけでもなく、園児一人一人の絵が描いてありました。そこに頭足人はほとんどいません。かわりに髪を結んだかわいらしい、いかにも小学生が描きそうな絵の原型がありました。つまり、顔だけじゃないんです。胴体がついちゃってるんです。
これはショックです…
うちの子にはいつまでもかわいい頭足人を描いて欲しいし、何より私は頭足人の大ファンじゃないですか!?幼稚園卒園の頃にはもう見られなくなるなんて、悲しすぎます。幼い子を持つお母さんならきっとわかってくれると思います、この気持ち。
頭足人を残すには
いつまでもくよくよしてばかりいられません。私は我が子の頭足人をいつまでも残したいと強く思うようになりました。問題はどうやって残すかです。
写真に撮って残す?…味気ない。
紙に描いたものを取っておく…なくしそう。
ちょっと、イメージが違うんですよね。ここは作品集の形で残せないものでしょうか。こんな貴重な芸術作品、しっかりとした製本こそ、あるべき保存の方法ではありませんか、みなさん。
そう言えば、以前、こんな記事を書きました。
子どもの写真集を作るフォトブック、ママの目線で1つに絞るならコレだ!
子どもの写真集を作るサービスを探してみたという記事です。そのとき、いろいろと調べていたら、自作の版画かなんかを作品集にしたという話を目にしたんですよね。版画って彫刻してインク塗って紙にペッタンでしょ?紙ですよね。じゃあ、頭足人もできるんじゃ。作品集を作ることが可能なんじゃ。
私の場合は、公言しているとおり、頭足人の大ファンですから、もちろん、一冊丸ごと頭足人でもいいわけですが、あまりに並ぶと苦手という人もいるかもしれませんね。あとは、ダンナさんに趣味を疑われて変な目で見られるかもしれませんよね。その場合は写真と一緒にして、一冊の中で写真半分、頭足人半分ぐらいで構成してもいいかもしれませんね。半分でも多いかな…
とにかく、私は幼い子どもを持つお父さん、お母さんに警鐘を鳴らしたいのです。もう時間がありません。もうすぐ、お子さんは頭足人を描かなくなってしまいます。いや、描けなくなってしまうのです。保存方法を早く確立して作品を残す準備に取り掛からなければいけません。
子どもの成長はうれしいし、成長してもらわなきゃ困るんだけど、切ないものがありますよね。一緒に頭足人を残していく活動を広げていきましょう。
頭足人、我が家の文化遺産として登録したいと思います。