3歳の子どもにぜひやって欲しい!親子でできる積み木のテスト。
2020.05.15
子どもの能力は見えないもの
3歳ぐらいの子どもの能力ってどれぐらいなのかってわからないものですよね。なかなか比べる機会もないし、偏差値が出るようなテストを受けるわけでもないですからね。大人で100%だとすると、今の能力は10%ぐらいとかわかったら、うん、この調子でいけば大丈夫なんて思えたりもするんですが、そんな方法ありません…。
はっきりしないから、期待もできるし、心配にもなってしまう。せめて、幼い頃ぐらいは期待していたいって気持ちもあるので、はっきりさせる必要もないと思いますが、親なら子どもの能力が気にならないことはないと思います。
積み木のおもちゃありますか?
ところで、お家に積み木のおもちゃはあるでしょうか。積み木で子どもはどんな遊びをしていますか?3歳ぐらいになると、積み重ねることはできますよね。柱と天井部分を作ったりして、高くしていく遊びもできるのではないでしょうか。
うちの子も重ねることはしていました。あるとき、たまたま積み木で遊んでいたので、一緒に遊びました。遊びの中なので、勉強させようなんてことは全く思っていなかったんですけど、少し算数的なことをやってみようと思ったんです。
図形って子どもはどこまで理解しているのかなと思って。
図形を直感的に読み解く力
算数で図形が出てくると、得意な子もいれば、苦手に思う子もいると思うんですよね。四角い箱の展開図とかの問題ありますよね。あれって、理屈で考えるよりも、直感的なんじゃないかと思うんです。箱を見た瞬間、これを解体したらどうなるかは、実際にやってみなくてもわかるものではないでしょうか。
あとは、二次元で紙なんかに描かれた図形があると、表面だけが見えて奥までは見ることができないわけですけど、奥の方がどうなっているのか、これを想像できるのも理屈じゃなくて、パッと見てわかるかが大事な気がします。
こういった直感的な力って、子どもが大きくなってからじゃ無理な気がしません?
脳のどの部分を使うのかは知らないですけど、頭の柔らかいうちに仕込んでおいた方がいいような気がするんですよね。
積み木でやってみたテスト
お家で積み木を使ってできる能力テストをご紹介します。
あまり深い意味を持ってやったわけではありません。しかもどこかの大学教授から教えてもらった方法でもなんでもありませんからね。完全にオリジナルです。でも、なんかちょっとした感動があって、子どもの中で何かがつながったような雰囲気を感じたので、ぜひ他のご家庭でもやって欲しいなって思いました。積み木さえあれば簡単にできます。
家にある積み木は三角や四角で、正確に言うと、立方体とか三角錐です(←図形の名前まちがってたらごめんなさい)。
次のものを用意します。立方体を1個、小さい三角柱を2個、大き目の三角柱を1個です。下の写真のような感じです。
たまたま色がついていたものを使ったのですが、子どもに説明するときに便利なので色が違った方が良いと思います。
テストしてみて!
まずは小さい三角柱を2個、子どもに渡します。そして、この2つで立方体の形を作ってみてと言います。立方体なんて言葉は知らないし、知る必要もないので、積み木を見せます。「三角を合わせて、(緑みたいな)四角を作ってみて!」と言えば伝わると思います。これがテスト。
できるか、できないかもわからず、できたからと言ってどうってこともないんです。でも、このとき、3歳のうちの子は一生懸命考えました。両手の三角をじっと見つめながら、いろんなくっつけ方をして試してみるんですね。すぐにはできないところが、なんかいい感じ。頭使ってるなって感じがしました。
正解はこちらの写真を見てください。
これは時間を計っていたわけではありませんが、ちょっとの時間でクリアしました。問題は次です。
小さな三角2つで大きな三角を作る
次の問題は小さな三角柱を組み合わせて大きな三角柱を作るです。子どもは1問目で容量がわかっているので、「今度はこれを作ってみて!」と言えば、早速やり始めます。
正解はこちらです。
うちの子は恥ずかしながら、かなり手こずりました。また両手を使って、いろんな角度で組み合わせてみるんですが、なかなか目的の三角にはなりません。それどころか、やっているうちに、さっきの立方体になってしまいます。無言で集中してやっていましたが、立方体ができるたびに笑顔でこちらを見てきます。子どもも失敗だってことに気づいていて、また挑戦を続ける。
うちの子は頑固で、素直な子ではないので、すぐにあきらめるか、できないと言って怒るかなと思いましたが、頑張っていました。それだけでも私は感動なんです。でも、何度も繰り返しているうちに、ついに三角ができました。子どもはうれしそうな顔で見せてきました。これ以上できなかったら、怒って放り投げていたかもしれませんが、なんとかできました。
1回できるともうできる
もう1回。
同じことをもう1回やらせてみます。最初は「えーっ」なんて言いますが、さっきはあれだけ苦労していたのに、不思議とすぐにできるものなんですね。子どもの脳の中でなんらかの科学反応があったんだと思います。
自転車とか、水泳とか、できるまでは苦労するけど、できてしまうともう忘れないことってありますよね。その原点がここに見られたような気がして、感動しました。こうして、一つ一つできるようになっていくんでしょうね。
感動できるのでおすすめ
できなくても頑張っている真剣な顔、できたときのうれしそうな笑顔、次にまたできたときの得意げな顔。子どもの表情って本当に豊かだなって思います。そして、かわいいなって思います。積み木テストができた子を私は一生懸命ほめました。
ぜひ、ご家庭に積み木があるなら、3歳ぐらいの子にテストしてみてくださいね。子どもも感動、親も感動。そんな貴重な体験ができるかもしれませんよ。もしすぐにできてしまう子が多かったら、私は大きなショックを受けるかもしれませんけど…。