早期教育が原因で幼稚園や保育園で仲間はずれになるってホント?
2020.05.15
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早期教育の悪い影響
幼稚園に通うぐらいのお子さんがいると、右脳教育とか早期教育といったものは簡単に無視できませんよね。お父さんやお母さんが早期教育に熱心なご家庭もあると思います。
ところで、こんな話聞いたことありませんか?
早期教育をやり過ぎた子どもは、幼稚園や保育園で仲間はずれになりやすい。これは、私は本当じゃないかと思うんですよ。
早期教育と仲間はずれの関係
早期教育と仲間はずれはどう関係しているのでしょうか。
そのカラクリはこうです。幼児教育に熱心な親は子どもに勉強させます。幼児の教育に大事なことは「ほめること」です。ほめて、ほめて伸ばして行くの普通です。厳しくやって子どもがやる気を失ってはいけませんからね。
このほめる行為に問題があるみたいです。
ほめると子どもは喜びます。子どもにとって親は大きな存在です。お父さんやお母さんの喜ぶことが正しいと思うものなんですね。だから、子どもは嘘も言うんですよ。
子どもの嘘のほとんどは、お父さんやお母さんを喜ばせるためにとか、悲しませないためとも言われます。ですから、早期教育を行いながらほめられることは、子どもにとって、すごくうれしいこと。
ところが、少し間違った解釈をすることがあります。勉強ができることは、親だけでなく誰にとっても、うれしいことなんだと思ってしまいます。自分はこんなことができると見せれば、みんな喜んでほめてくれると思うんですね。それは、相手が大人でも子どもでも同じ。そう勘違いしてしまいます。そして、やってしまいます。
幼稚園のクラスの子に、知っていることをまるで自慢するように言うんです。相手の子は、当たり前ですが、すごい!なんてほめたりしません。それどころか、煙たい存在としてとらえてしまいます。ここで仲間はずれとなる原因が生まれます。決して子どもに悪気はないんですけど、そうなるんです。
幼稚園の教育
早期教育と幼稚園での教育は全く違います。幼稚園でしか学べないことがたくさんあります。幼稚園には子どもたちのコミュニティーがあります。そこから学べる人間関係は大事な幼児教育の一つです。子どもが仲間はずれになって、幼稚園に行きたくないと言い出したら、幼児期の大事な経験を積ませることができなくなりますよね。
そう思うとどうですか?
早期教育なんてやめようと思いませんか?
やめるのは簡単です。それで、仲間はずれも解消できるならやめても良いと思いますよね。でも、その考え方はちょっと違うと思います。
解決はポジティブに
ネガティブな事件が起こると、気持ちもネガティブになるのか、ネガティブな解決方法しか思い浮かばなくなるんですよね。
たとえば、早期教育がどうも、子どもの仲間外れにつながっていると感じたら、その解決方法は、早期教育をすぐにやめることだと思ってしまうんです。私はネガティブに解決しない方法をおすすめします。
早期教育に力を入れていて、子どもをほめすぎているのが問題なら、ほめるタイミングをもっと増やせばいいんですよね。それだけなんです。勉強以外でも、もっと子どもをほめてあげればいい。
早期教育にどっぷりになってしまうとほめるタイミングが、勉強のときだけになってしまうことがあります。これが問題です。もっと、遊んでいるところでも、ほめてあげればいんですよね。そうしているうちに子どもも理解します。勉強だけがほめられることじゃないって思います。それが解決の第一歩ですね。
勉強時間を削ることはない
遊びの中でもほめればいい。それなら、遊びの時間を作ろうとします。無理やり、勉強の時間を削って、遊びの時間に振り替えます。これも違うと思うんです。やっぱり、ネガティブな考え方ですよね。
勉強を減らさないで、遊びを増やせばいいんです。そのためには、勉強を遊びとすればいいんです。勉強と遊びをはっきり分けようとするから難しくなるんです。もっと、柔軟でいいと思いませんか。
参考記事:
遊んでばかりいると嘆く親の子は絶対勉強なんてしない。
バランスにこだわらない
勉強も遊びもバランス良くなんて考えるのは無理なんですよね。
どっちかに偏るのが普通です。完璧なバランスなんてあり得ません。だから、考えすぎずに、遊びの要素も加えながら、勉強すればいいんだと思います。
食べるものだってそうですよね。海の近くに住んでいる人と、山の近くに住んでいる人では、食べ物のバランスって違いますよね。足りない部分は補えばいいだけです。
人間関係は幼稚園で学ぶ
最後に、親が子どもに人間関係を教えようとすることも違うと思います。人間関係は幼稚園で十分学べます。
もし、早期教育が原因で仲間外れにされることがあったら、どうしますか?
お父さんやお母さんは子どもにこんなアドバイスをするのではないでしょうか。
他の子に煙たがられないようにするにはどうしたら良いか。
そんなことを教える必要なんてありません。子どもは自分で気がついていくはずです。自分の子どもがクラスで仲間外れにされたりすると、ショックで悩んでしまうことはあります。
でも、幼稚園や保育園の仲間外れって、そんなに深刻に悩むようなものでもないと思っています。子どもが人間関係を学ぶためのいい機会なんです。そんな絶好の機械を子どもから取り上げるようなことはしない。その方が子どものためです。
まとめ
子どもの早期教育と幼稚園や保育園での仲間外れには因果関係があると思いますが、それに対してお父さんやお母さんは、ネガティブな解決策をとらずに、ポジティブに解決する道を選んで欲しいと思います。