壁面装飾をたくさん作るときに欠かせない重ね切りの極意。
2020.05.18
壁面装飾で疲れる要因
壁面装飾を作るときに意外と疲れるなと思うのは、同じものをたくさん作るときじゃないかと思います。
お花とか、葉っぱとか、ちょっと広めの壁だと、1つだけじゃ物足りないし、さびしすぎるときがあるんですよね。だから、たくさん作りたい。でも、10個以上も作るときって嫌になってしまうものです。
最初は楽しく切っていても、だんだん飽きてきてしまいます。
あーもっと大き目に作って数を減らせば良かったと思ったりもします。花なんか必要?なんてネガティブに考えてしまったりもします。
同じ壁面装飾がつらい
花や葉っぱのような小物だけじゃありません。同じものを作るときは必ず戦わなければいけないイライラです。
とくに色画用紙の切り方で、カーブが多いもの。切るのが簡単ではないもの。私の場合は、ちょうちょとか、時間がかかるんですけど、この場合、10匹も作るわけではないんですが、2~3匹でも、つらい作業になってしまいます。大き目の動物なら1匹でもいいのに。虫とか魚とか鳥とか、群れる習性を恨んでしまいそうになります。
それから、左右対称のものを切るときも面倒に感じます。よく見たら、同じ形!?
繰り返し作業が多い壁面装飾
こうして見てみると、壁面装飾を作る作業、とくに色画用紙をハサミで切るときって同じ作業の繰り返しが多いんですよね。繰り返しは、誰でも飽きてしまうものです。
なら、繰り返しがないように、すべての動物を1匹ずつにするとか、新しいものを作れば良いわけですが、そのためには色を決める作業とか、デザインに時間がかかります。
同じ作業の繰り返しをストレスなく切り抜けるには、切り抜きの時間を短縮するしかありません。10分を10回繰り返すと思うと、100分…。もう死にたくなります。
でも、1分を10回繰り返すなら、10分!…希望が湧いてきます!
同じ壁面装飾は重ね切りで
色画用紙で壁面装飾をたくさん作るときのコツは、重ね切りが有効です。1つ1つ丁寧にとは思いながらも、このテクニックを使わずにはいられないときがあるんですね。しかも、重ね切りの方が、形もそろうので、見た目もきれいになりやすいんです。
重ね切りは違う色の画用紙を重ねれば、いろんな色の壁面装飾を1回で切ることができます。これは素晴らしいですね。
さらに、重ね切りが助けてくれるのは、切るときだけではありません。切る前に色画用紙に鉛筆で下書きをすると思いますが、これも1回ですみます!
重ね切りの枚数
重ね切りするときの重要なポイント知っていますか?
いくら切れるハサミでも、重ね切りの枚数には限界があります。無茶なことをすると、色画用紙を無駄にしてしまうだけです。
私の経験上では、普通の壁面装飾なら4枚切りが限界。これよりも多いときれいに切れないことがあります。ここで「普通」って何?と思うかもしれませんね。要するに切りやすいということです。
普通じゃない壁面装飾は、切りにくいもの。例えば、グルグルと渦を巻いているようなものとか。この場合は3枚以内にした方が無難。それでも1枚ずつ切るよりもすごく楽になります。
重ね切りの枚数はハサミの影響も受けます。壁面装飾専用の切りやすいハサミを使うことをおすすめします。おすすめのハサミについて書いた記事もあるので、ぜひ読んでください。
壁面装飾のハサミの記事
忙しい幼稚園の先生は、壁面装飾専用のハサミで作業時間を短縮!
ホチキスは必須
重ね切りするときに最も怖いのが途中で紙がズレてしまうこと。切っている途中でズレてしまったら、絶望的です。これを阻止できるアイテムご存知でしょうか?
ホチキスです。
4枚色画用紙を重ねたら、切るときにハサミが通るコースを避けて、ホチキスでとめてしまいます。もちろんですが、壁に貼る部分をとめてはダメですよ。切り取った後に捨てる部分をホチキスでとめます。とめる位置は紙の大きさにもよりますが、3~4ケ所程度でいいと思います。
壁面装飾を作るなら、ホチキスは消耗品と思えるほど、私の場合はすぐになくなります。それだけ、たくさん使っているんです。
表裏を確認する
色画用紙はよく見ると、表と裏があります。重ね切りするときに気をつけたいのがこの表裏なんです。
葉っぱとかをたくさん作るときはそれほど問題になりませんが、動物の両足を重ね切りで切る場合、こんなときは表と裏に注意が必要です。2枚を重ねますが、1枚は表を上に、1枚は表を下にして重ねないと、出来上がった時に両足の紙質が違うことになってしまいます。
ですから、ちゃんと計算した上で重ね切りを行わないといけませんね。
そこまで気にして壁面を見ている人がどのくらいいるかは不明ですが、自分で満足できない壁面を作らないためのポイントです。
気になり出すと気になってしまうのが壁面装飾です。
NOT!折る方法!
私は重ね切りを推進する派です。でも重ね切りに対抗しようとしている人達がいます。
それが折る方法です。
例えば、桜の花びらを切るときに、花びらが左右対称だということをいいことに真ん中で折る。真ん中で折ってから切れば、ハサミで切る距離が短くなると言って誘惑してきます。
これには毅然とした態度でお断りです!
想像してみましょう。できあがった花びらには真ん中にうっすらと縦のラインが入ってしまうじゃないですか!
ハサミで切るためには、けっこうきっちり折らなきゃ切れませんよね。だから、折り目は壁に貼った時まで残ります。
見た目が良くない。
壁面装飾を見る子ども達には、そんな作った過程を知られてはいけないのです。壁面装飾は想像の世界なんですから、現実が垣間見えると、子どもを現実に連れ戻してしまうことになるんです。だから、折る方法はやらない方がいいと思います。いえ、絶対にやってはいけません!
ピンと来ない方は以下の記事も読んでくださいね。
子どもの想像力を壊さない!壁面装飾を登場させるタイミング。
まとめ
色画用紙を重ねて切ることで繰り返し作業にかかる時間を大幅に短縮できる。重ねる枚数、ホチキスの利用、紙の表裏がポイント。
幼稚園や保育園の先生は忙しいと思います。重ね切りで壁面装飾にかかる時間を短縮できて、疲労やストレスが少しでも軽くなることを願っています。