子どもが自分から後片付け。壁面装飾で子どもに後片付けをさせる方法。
2020.05.15
壁面装飾は壁だけに限らない
幼稚園や保育園で見かけることの多い壁面装飾。壁をかわいく飾っていて、クマやウサギの壁面装飾が明るい雰囲気を作り出します。これが壁面装飾の醍醐味ではありますが、かわいい動物の壁面装飾は、壁に貼らなくても使い道があるのではないでしょうか。壁に貼らない効果的な使い道。やはり、壁面装飾は子どもが大好きなものですから、子どもに役に立つ使い方が良いですよね。
子どものしつけなんかに力を発揮するのではないかと思います。
子どもが後片付けしないとき
子どもに後片付けをさせたい。これは幼少期の子を持つ多くのお母さんが望むことではないでしょうか。壁面装飾をうまく使って子どもに後片付けを身に付けさせることができるのです!
まず、世の中のお母さんが子どもに後片付けをさせようとするとき、どうするか考えてみましょう。あなたなら何と伝えますか?
「早く片付けなさい!」
イライラしているお母さんは、こんな風に直球で言ってしまいがちです。これは最悪です。子どもからは「いや!」か「後でやる」が返ってくることが想像されます。
実はお母さんはこの言葉が最悪だってことぐらい知っています。それでもイライラしていると、こう言ってしまうのです。子育てはストレスがたまりますものね。
では、何と伝えればもっと効果があるでしょうか?育児中のお母さんなら、きっと知っていると思います。
「片付けてくれるとお母さんは助かるなぁ」
これなら、さっきよりは良い結果が期待できそうです。ポイントは子どもを気分良くさせることなんですよね。そして、片付けが済んだならば、ちゃんとほめてあげることも大切です。
なぜ、片付けようと思うのか
この「片付けてくれるとお母さんは助かるなぁ」がどんな意味を持っているか考えてみると、子どもは子どもながらに使命感を感じているんだと思います。自分が片づけることでお母さんが助かるなら、やらなければいけない!そんな気持ちが面倒な後片付けにも積極的な姿勢を見せるんでしょうね。
子どもであっても、やはり自分に頼ってくれることはうれしいですし、1人の人間として扱われたような感覚がするんだろうと思います。ところが、この言葉での方法は、やがて限界を迎えるはずです。
子どもも聞き慣れると、結局は面倒だという気持ちが勝って、片付けを後回しにしてしまいます。育児の難しいところなんですが、子どもはコンピューターと違うわけです。同じ言葉に対して、常に同じ反応をするとは限りません。これが子育てのおもしろさでもあるわけですが、ストレスと戦っているお母さんにとってはそうは感じられないのが普通です。
堪忍袋の緒が切れる方に向かいます。
壁面装飾で片付けさせる
そんなときに私がおすすめしたいのが動物の壁面装飾を使った方法です。壁面に飾るのではなく、ひもをつけて動物単体として使います。首飾りのようにして、子どもの首にかけてあげます。この首にかける行為には意味を持たせます。片付けをするお当番さんとか、もっと言えば、片付けのスペシャリストに任命することにします。変身するに近いようなものですね。
首にかけることは言葉で言うよりもさらに強力な使命感を生み出します。そして、子どもはその使命感に燃えるのです。動きの邪魔になるようでしたら、ひもの長さを調節したり、粘着テープかクリップで服に留める、または、たすき掛けのようにしても良いと思います。
とにかく、クマなどのかわいい壁面装飾をつけている特別感が重要です。兄弟がいるからと言って、同じものを作ってあげる必要はありません。自分だけであって、自分にしかできないことをお願いされていると思わせることが重要なのです。
この方法なら、子どもは必ず片付けます。片付けを終えたら、ちゃんとほめてあげて、さらに、なぜ片付けることが必要なのかを教えることが必要になります。
壁面装飾を使うメリット
このように壁面装飾の使い方は壁に貼るだけではありません。後片付けをさせる方法は、実際、動物の壁面装飾でなくても良いわけですが、やっぱり子どもが好感の持てるものであった方が良いので、動物の壁面装飾は最適なんです。
そして、もう1つ大事なことは、変えることで得られる効果です。もし、欲張りなお母さんがいて、片付けも、勉強もやらせたいし、嫌いなものを食べるようにもしたいならば、片付けのときはクマ、勉強のときはウサギなどと分けることができるのも壁面装飾ならではのメリットです。変えてやることで、気持ちを切り換えて取り組むことができます。この切り替えは、自分を律することにもつながります。
もう少し大きくなったら、遊んだ後も勉強モードに切り換えるとか、オン・オフをはっきりさせることができるようになります。やがて大人になっても切り換え上手は役に立ちます。嫌なことがあってもすぐに立ち直ることができ、うれしいことがあってもいつまでも浸らないで明日に向かって努力する。
こんな素晴らしいことが壁面装飾を使うことで身に付いていくかもしれません。数種類を作るのは面倒かもしれませんが、子どものために作ってあげてください。
子どものしつけに壁面装飾は効果的で、利用の幅も広いので、ぜひ子育てに活用してみてくださいね。