そろそろ始めなきゃ?幼児期の子どもの習い事で悩んだら。
2020.05.15
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習い事はいつから?
習い事は早くから始めた方が良いと言われますよね。世界を舞台に活躍するスポーツ選手なんかの場合、3歳ぐらいから始めたとかいう話を耳にしますしね。子どもの負担に無理のない形で、そしてもちろん、お金にも無理のない形で始められるなら、早い方がいいんでしょうね。
問題は、何を習わせるかです。
何を習わせる?
3歳ぐらいの子に何をやりたいかと聞いても、はっきりと返事が返ってくることは少ないと思うんですよね。まだ狭い範囲で生きているわけですからね。どんな習い事があるのかも知りません。よほど大きな印象が残るものでも経験していないと、子どもの口から出てくることはないと思います。
じゃあ、親が決めるしかないんですけど、どうやって決めましょうか?
これが難しいんですね。「やらせたいな」と思っているものはあるかもしれません。例えば、昔、自分が子どもの頃やっていたものとか。でも、子どもがそれに興味を持つかはわかりません。楽しいと思えなかったら長続きしませんから、最初からやらない方がいいと考えます。そうすると、やっぱり子どもの意見を尊重したくなるんですよね。
子どもの口から、自分のやりたいことを言わせることはできないものでしょうか。
子どもにやりたいと思わせる
私は幼稚園教諭をしていましたが、子どもにやりたいと思わせることはそんなに難しいことではありません。お父さんやお母さんが、どうしても子どもにやらせたいものがあるなら、誘導して行けば、子どもは自分でやりたいと思うようになります。いろんな形で子どもがそれを好きになるように、仕向けて行くんですね。
幼稚園では、このような「誘導」が行われて、園児達を動かしています。ただ、誘導がうまくいかないこともあります。それは、ちゃんと子どもの性格や人間性を捉え切れていないときです。あまりにも無理のある誘導は、無茶すぎて、子どもの心にも届かないんです。
子どもの適性を十分理解した上で、やりたいように持って行くなら簡単だと思います。
いつの間にか、習い事を親が決めてしまって、「明日から行くからね」というよりは、子どもの口から「やりたい」と言わせた方が良いですよね。それは後々のモチベーションにまで響きます。もし、お父さんやお母さんが、子どもにやらせたいものがあるのなら「誘導」することをおすすめします。
親に「これを習わせたい」という習い事がない場合、どうしましょうか?
何を習わせるべきか
子育ては必要以上に慎重になってしまうことがあります。子どもの一生を自分が決めるような気がしてしまいます。責任を重く感じすぎてしまうと、なかなか動きにくくなってしまいます。ちゃんと考えてやることが、子どもの幸せにつながると思いがちです。
でも実際は逆なんです。
早く決めること
子どもの人生に影響するかもしれないと思えるなら、その決断を先送りにしてはいけないんです。早く決めて、早く始めることが大事です。始めないなら始めないでもいいんですよ。でも、「始めない」としっかり決めることは早い方がいいし、いつ始めるのかを決めるのも早い方がいいんです。
ここでも幼稚園教諭の経験から、お話しさせてもらうと、幼稚園では人生に直結するほど重大ではありませんが、子どものことを考えて決めなければならないことがたくさんあります。もっと言えば、子どものことを考えないで決めることなどないんですよね。
例えば、運動会で玉入れをする幼稚園は多いですよね。玉入れのカゴの高さはどれぐらいか、決めなければいけません。でも、正解がわかりません。そんなとき、どうするかというと、子どもにやらせてみるしかないんです。やらせてみて、高いなと思ったら、低くするしかないんです。
実際、玉入れのカゴの高さで悩む幼稚園はありません。カゴは去年使ったものを使うからです。去年のものがなくても、失敗だったことは記録しておいて来年につなげます。保育の失敗を恐れない幼稚園の方が、子ども達も、のびのびいろんなことに挑戦できます。
少し話がそれましたが、習い事もとりあえず早く決めて、始めてみることが大事だと思います。慎重に考えすぎずに、やってみる。失敗すれば、もっと選択肢は狭まって、次の挑戦に向かいやすくなります。
それでも決まらないなら、ピアノか水泳がいいでしょう。これは習い事の定番です。
習い事に求めるもの
水泳を早くから始めたからと言って、必ずオリンピックには出れません。当たり前です。オリンピックに出れるのはわずかな人です。
でも、そこで子どもには集中力を学ばせることができるんですね。習い事に親が求めるものは、将来のオリンピック選手の夢ではありません。集中力を鍛えることであるべきです。そこを勘違いすると、何もスタートできなくなります。わずかな夢を追おうとするから、間違いのない選択をしようと慎重になってしまいます。
本当は、習い事に間違いはほとんどないと思うんです。集中力を高めることが目的ならどんな習い事でもできるからです。
早い失敗は失敗じゃない
少しでも子どものためになるんじゃないかと思うものは、どんどん積極的にやらせてみた方が良いと思います。できるだけ早く始めた方が良いと思います。もちろん、子どもにも親にも負担のない範囲で。早く始めて才能が花開くなら最高ですが、もし失敗しても、その失敗が早い段階なら、それは失敗ではありません。成功につながる経験です。
まとめ
子どもの習い事は早く始めた方が良い。習い事によって、何を子どもに身につけさせたいかを考える。失敗だったとしても早い段階に失敗したならいくらでもやり直しが効く。慎重になりすぎずに、さっそく始めてみると良いと思います。