幼稚園の先生がうれしくなる、とっておきの言葉。
2020.05.15
幼稚園の先生は頑張っている
園児を持つお母さん、幼稚園の先生と会話する機会はどれくらいありますか?
お子さんの行っている幼稚園の先生は頑張っているでしょうか。
保護者が満足しているかは別として、先生は一生懸命やっていると思います。私も以前は幼稚園で働いていました。元幼稚園教諭から見ると、幼稚園の先生はまじめで一生懸命な人が多いんです。大事な子どもを預ける幼稚園なんだから、そうじゃなきゃ困る。たしかにそう思うかもしれませんが、逆の立場になって考えると結構大変な仕事だと思いませんか?
子どもを毎日、それもたくさんの子どもを見ているんです。一人でも大変なのに20人なんかは当たり前。
そして、子ども達と楽しく遊ばなきゃいけません。人間だから辛いときもあります。笑顔でいる余裕なんてないこともあります。仕事とは言え、それでも毎日、明るく振舞わなきゃいけないんですね。しかも、常に子どもの安全に細心の注意を払って、神経をすり減らすほどの思いで頑張ってるんですよ。
先生のストレス
幼稚園の先生なんて、園児は午後になればすぐに帰るし、楽な仕事だなって思う人もいるんですよね。
でも、現実は全然違います。
園児が帰ってからも山ほど仕事があるのが普通。終わらないのが普通です。だから、家に帰ってまで仕事するのが普通なんです。プライベートな時間なんて本当に限られています。誰が悪いでもなく、幼稚園やそれを取り巻く環境が悪いんだと思います。
でも、そんなことも言ってられないので、毎日の保育を笑顔で頑張るしかないんですね。
この際なので、もっと言わせてもらうと、すごくストレスも多い職場です。何と言っても女性社会です。憎んだり憎まれたりします。園内には派閥だってあります。気を使ってばかりで自由にのびのびなんてできませんよ。
さらに、残念なことにモンスターペアレントがいます。苦情を言って来ます。先生の苦労も知らないで言いたい放題言ってくれます。先生の言い分なんて聞く耳も持ちません。でも、先生が悪いのです。悪くなくても悪いと言うしかありません。頭を下げるしかないんです。
だから、先生はいつも大きなストレスと戦っています。
先生がうれしいとき
そんな先生にも嬉しいときがないわけではありません。
先生が園児と一緒に遊んでいる中で、先生に対して心ない言葉を言う子どもがいます。納得がいかないと暴れる子どももいます。そんなとき、園児の中に、先生を守ろうとする子がいるんですね。幼稚園の先生であることが仕事なんだから、守ってもらわなくても大丈夫。でも、本気で守ってくれる子がいます。なんか、心があったまる瞬間です。
それから保護者からいただく感謝の言葉。
これには助けられます。「ありがとう」の一言だけでもかなり救われます。こんな私にも感謝してくれる人がいるって思えます。先生として認められている気がします。あとは、「先生が一生懸命頑張っていること、ちゃんと知ってますよ」的なお言葉、「味方だから」的なお言葉、これも感動ものです。
もし、先生が元気ないなと思うときがあったら、ぜひ、感謝の言葉とか、頑張っているの知っているとか、先生の味方だとか、そんな言葉をかけてあげてください。そしたら、少しは元気になると思います。かつての私もそうでしたから。
先生が喜ぶ言葉
そう言えば、もっと先生が言われると嬉しい言葉がありました。
これは必殺の言葉なので悪用はしないでくださいね。他の人には教えないでくださいよ(笑)
先生は女性社会のギスギスした中で生きているんですね。他の先生との関係を意識しなくてはいけない環境です。そんな先生に、「とっておきの言葉」があります。一例を挙げると、
- 先生が担任の方が良かったのに残念です。
- うちの子が「先生のクラスが良かった」と言って困ってます。
- 他の先生だったら、うちの子はうまく馴染めなかったと思います。
- 下の子が入園したときも先生が見てくださいね。
- 来年も先生が担任じゃないと困ります。
- やっぱり、先生が担任だったときの方が良かったです。
- 卒園までずっと先生に見てもらうなんて無理ですよね。
- 先生が担任になってから、子どもが楽しいって言ってます。
- やっぱり、いい先生が見てくれると、子どもは変わるものなんですね。
喜びそうな言葉でしょ?
先生が喜ぶ言葉の共通点
これらの言葉は、すべて共通しています。
共通点わかります?
すべて他の先生と比べているんです。人が幸せを感じる時は様々ですが、その一つが優越感を感じた時。優越感を存分に感じさせてあげられる一言です。
あまりに使いすぎると、ウソくさくなるので、たまに言う方がいいと思います。そんな言葉をかけられた先生は、夜家に帰って寝る前にその言葉を必ず思い出します。これぐらいガツンと効く言葉をたまに先生にも与えてあげてくださいね。
付け加えるなら、「他の先生の前では言えないことですけど」って加えると、より効果的じゃないかと思います。
先生が本当に喜んだら、変わります。その言葉をかけてくれた保護者の子どもを特別な目で見ますよ。人間ですから。言うのはタダだし、先生が喜ぶなら、言ってみた方が得ですよね。
もしかしたら、比べる対象とした先生から、子どもが厳しくされたりするんじゃないかと心配するかもしれません。
そんな心配は要りません。
間違いなく他の先生には言いません。口が軽い先生でも、比べる対象となった先生の耳に入れることなんか絶対にありません。園内の女性社会で生きている先生は、そんなことは、基本中の基本としてわきまえています。
元気そうに見えて、実は元気のない先生も多いと思うんです。ときには、優しい言葉で先生を嬉しい気持ちにさせましょうね。園児を持つお母さんは実践してみてください。
今日から、先生への優しい言葉キャンペーン開始です。
Comment
先生を比較で喜ばせるのが、本当に子供の教育に良いとおもってらっしゃるのか?問いたい。まだまだ20代そこそこ、社会の事も知らない先生に、しっかりとダメな事はダメ、良い事は良いと伝える事の方が大事ではないか?特に他人との比較は論外、子供にまで比較で褒めたり怒ったりを無意識でしてしまう、これは幼稚園の先生だけでなく一般社会の社会人だってそう。あくまで良し悪しの判断基準に従い、お互い尊重し、賢明な関係である事が大事と思うが、いかがお考えか?
コメントありがとうございます。おっしゃることが正論だと思います。ただ「20代そこそこ、社会の事も知らない先生」こそ、悩んでつぶれていく現実があります。
そして親は「20代そこそこ、社会の事も知らない先生」という見方で見てしまっているのも現実です。
世の中の善し悪しの判断基準って本当に正しいものがあるとは思えない。ましてや自分の子どもが関係してくる中での判断ですからね。
比較することには言い過ぎがあったかもしれませんが、おべんちゃらやお世辞で円滑になっている部分は一般社会でも共通です。
子どもを元気な先生に預けたいか、そうじゃない先生に預けたいかにもつながっていきます。子どものことを第一に考えれば、正論や理想だけを追うことが最適だとは思えません。
その通りですね
正論や理想論だけでは現実は上手くいきませんね
これは経験者でないと分からない感情だと思います。そして、本当に悪用禁止の魔法の言葉。私も若かりし頃その言葉に本当に救われました。そして勿論、他言しませんでした。
他人との比較を全否定する、一方その感情を認め他者との付き合い方を模索する、どちらの立場で教育を行うか。子ども達はファンタジーの世界に飛び立つわけではなく、無理やり無垢におさめておく必要もない。形の比較、色の比較、動物の比較を活動で行っているのに「人間はダメ」というのは無理な話で、人間だけを平等にすることは矛盾した綺麗ごとだと思います。年少さんでも(特に女の子)は他の子より自分か可愛い、とか分かってますよね。
20代は未熟だけど、自分で考えることはできます。教育に携わる人間を聖人扱いすればするほど苦しくなる、ガス抜きの仕方に言及した、表に決して出さない事情に切り込んだ記事だったと思います。