暗算が得意な子になるために、数字から丸のイメージに変換する訓練。
2020.05.15
数字と丸の変換への努力
私は数字と丸の変換をどうしてもマスターして欲しいと思いました。
これに関しては過去の記事をご参照ください。
算数の強い子に!4歳の子にたし算を教えてみる。
これができないと、数を数えるのを卒業できない気がしてしまうんです。そこで、やり方を変えます。私が考えてやるしかないのです。
またカードを使います。
テーブルの上に丸が並んだ方を上にしてカードを並べて、私が数字を言う。子どもはそのカードを取る。でもやっぱり後半の数字は出来ません。数えているような感じです。そうじゃないんです。一瞬で取らないと。何回かやりましたがダメでした。
四角の中に丸を書く訓練
次の方法です。
紙に四角を書きます。そして子どもに鉛筆を持たせます。私が数字を言って、子どもは丸を書きます。2と言ったら丸を2個、四角の中に書くわけです。
このやり方もイマイチでした。まず、スピードが遅い。遅すぎるんです。鉛筆なんか持ち慣れていないし、丸も書き慣れていない。
わかっているんだけど書くのが遅いのか、書きながら考えているのかわからないんですね。だから、ダメ。
カードと同じように丸をテーブルに並べる
そして、次の方法です。
今度は白い画用紙を用意しました。そして、円を10個切り抜きます。本当はカードと合わせて色を赤にすればいいのですが面倒なのでやめました。テーブルが茶色なので白の方が目立つし。白い丸が10個切り抜かれ、子どもに渡されました。
何をするのか、もう検討がつくかと思いますが、カードと同じように手元で丸を並べさせます。テーブルの上に丸を並べる練習。
私がカードの丸の方(裏)を見せて、「これと同じように並べて」と言うわけです。子どもはそれと同じように並べます。カードの丸をよく見て並べます。自分で注意しながらやればできるようです。
もちろん、これは出来て当たり前。これができないようじゃ困ります。
数字を見て丸を並べる
次は第二段階です。カードの数字の方(表)を見せます。そして、画用紙の丸を並べさせます。私は遠回りしましたが、このやり方が一番いいような気がします。最初からこれをやればよかったと思いました。
カードの数字、つまり文字を見て、丸の置き方をイメージするんです。これはいいトレーニング。
何がいいかと言うと、並べ替えたりするだけなので、スピードが速い。鉛筆で書くのよりも全然早い。子どもにとって簡単な動作だってこと。
今は手先を器用にすることが目的ではなくて、算数を得意にすることなんです。だから、鉛筆を持たせることに、こだわる必要は全くありません。
勉強と言うと、なんか私のような昔の人間は、すぐに鉛筆を持とうとしますが、幼児期の学習には全く必要ないんだと思いました。
気をつけたのは並べ方です。カードと全く同じように丸を並ばせます。一列に5個しかないように並べる。
紙の丸を並べ替えるときの動きがなかなかいいんです。例えば、私が「9」と言いますよね。子どもはカードをイメージするんでしょう。5個の丸の列と4個の丸の列で「9」を作る。それができたら、次は「10」と言う。すると、1個だけ置くんです。ここが大事なとこ。
1個だけ置く。
全部リセットしてからやらずに、「9」の状態からそのまま続ける。だから、速いし、この流れがもう足し算の流れじゃないですか?
「9」の次に「8」と言うと、子どもは1つ取り除きます。
これって引き算じゃないですか?
これは一気に期待を持たせてくれました。何度かやっているうちにだいぶできるようになりました。つまり、文字である数字から、丸の配置のイメージに変換ができるようになって来たんです。もうすぐ足し算ができるようになりそう。
そう思わけですが、そう簡単には行きませんでした。
応用を期待してみる
私は、子どもに法則を知って欲しいと思ったんですね。これは欲張りと言えるかもしれないんですが。
例えば、私が「1」と言います。子どもは丸を1つだけ置きます。次に「8」と言います。1個はもうあるので、あと7個を1つずつ並べます。
よく観察すると、数えながら置いている…。
「にー、さーん」みたいに置いて行っている。
これはダメ。私は許せません。
これは指を使って計算するのと同じです。違うかもしれないけど、私からすると同じ種類のダメなやり方です。
違うんです。もっと瞬間的にイメージして答える。そうでなければ、幼児期から足し算をやる意味がないんですよ。
これならいけると思ったのに。またズルをしようとするなんて。子どもはそんなズルい気持ちなんてないんですけどね。私からするとそう思ってしまうのです。
5個を基準に考えられる?
そこで私は作戦を変えました。5個セットを投入します。
5個セットとは、丸が五個描かれた、横に長い紙です。
丸が5個書いたものを使ってもいいことにしたんです。例えば、1の次に6だったら、5個セットを置けばいいんです。8だったら5個セットと丸を3つ置けばいいんです。
うちの子は、早速できなくなりました。
やっぱり8個が5個と3個でできているとまでは理解できていないようです。いくらやってもできないので、やめることにしました。
やめ時も重要です
うちの子はつまらなくなると、ものすごく動きが鈍くなります。ダラダラします。そして私をイライラさせます。こうなってしまうともうダメです。お互い何もいいことがありません。もうやめた方がいいのです。
だから、どこまで理解できているかわからないけど、次回からは足し算に入ろうと決めました。