NHKのブンバボーンから幼児が楽しめる体操の基本を学ぼう!
2020.05.15
オリジナルの体操の参考に
幼稚園や保育園の先生だと、オリジナルの体操を考えなければならないこともあるはず。
そんなときに大事なことは、子どもが楽しくできること。それはわかっているんだけど、じゃあ、具体的にどんな動きを取り入れれば良いのか難しく思えるのではないでしょうか。
先生は忙しいですから、じっくり考える余裕もないと思うんですね。しかも、長い時間考えたからと言って、いいアイディアが思いつくわけでもない。そこで、良い方法があります。
何かを参考にするのが一番です。
では何を参考にすれば良いでしょうか。私のおすすめは、「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんがやっている「ブンバ・ボーン」です。
毎日の放送で体操の時間があって、お兄さんが子ども達と一緒にやるんです。テレビを見ていると大体3~4歳ぐらいの子どもと一緒にやっていると思います。ですから園児達にもピッタリの年齢。
ブンバ・ボーンの動き
NHKの国民的な番組ですから、そこで考えられている体操なら、ちゃんと考えて作っているに違いありません。だから参考にできるところがいろいろとある。順を追って見てみましょう。
まず、ブンバボーンの体操を見て思うのが難しい動きするなぁってこと。大人でもテレビを見ながら同時に動くのは無理なくらいの動きをします。
もちろん、ゆっくりなところもあるわけですが、難しい所は本当に難しい。例えば、最初から難しい。
ジャンプしながら片腕をガッツポーズのように上に上げるんですが、ジャンプのタイミングと腕を伸ばすタイミングが難しい。ジャンプを降りるときに腕を伸ばしている。あれは意外と難しいんじゃないでしょうか。
お兄さん以外の子ども達の中にできている子はいません。でも、楽しそうにやっています。これが大事なんでしょうね。なんかそれっぽく体が動けていればいいんですよね。
その後の魚やトカゲのポーズは簡単です。体操の基本でもある左右の繰り返しで行われています。そして座っての腕の動き。電車の動きでは両腕を動かして、徐々にスピードアップしていきます。簡単な動きは、徐々にスピードアップをすると、子ども達も楽しくなっていきます。
そして体操っぽい動き。両足をそろえて伸ばして、片腕で体を支え、片手を上に上げるポーズ。
次は左右に行ったり来たりしながらアルパカのポーズです。これは体を伸ばしています。アルパカの動きもだんだん早くなっていき、最終的にはフラミンゴのポーズになります。フラミンゴは片足で立つのでバランス感覚。よく見ると、片足のときに両腕を動かしながら、片足でジャンプしています。これも難しそう。
次はみんなで走ります。グルグル回ります。ここでのポイントは強弱です。走っていたのが突然ストップ、そして歩く、走る、また止まる。そして足の間から顔をのぞかせるポーズで柔軟運動が入ります。
後半の部分は、全身を使っての体操。見ているだけなら簡単なんですが、手足の動きが微妙で難しいんですね。最後のポーズは「ワー」と言いながら両腕を上げます。
ブンバボーンは難しい
ブンバボーンの動きは決して簡単ではないんですね。体操を子ども達にさせるには、実は簡単すぎるよりも難しいぐらいが良いのではないかと思います。簡単で退屈になるよりは難しい方がいいんですね。たとえ、できなくてもそれっぽく動けばいいんだと思います。
体操の基本的な動き
そして、体操として必要な基本的な動きも入っていますね。腕を高く上げて体を伸ばす運動、足の間から顔を出す柔軟。腕で体を支える筋力を鍛える運動。
はっきり言って子ども達はほとんどできていませんが、それでもいいんだと思います。体操の雰囲気を学べればいいんだと思います。さらに1つの動きでも左右を取り入れることで体操らしさが出ます。
スピードの変化
後は、強弱です。簡単な動きは子どもでもできます。例えば、両手を胸の前でグルグル回す動き。これは子ども達ができています。そんな動きは、だんだんスピードアップさせています。走るのもそうです、走るだけでなく、止まったり、歩いたり、強弱を入れています。
楽しい動きをつないでいる
ブンバボーンの体操の全体を流れとして見てみると、決して構成がしっかりしているとかいうことはない。子ども向けの体操としては、動きやポーズが楽しいものであって、やりたいなと思うものであって、それがつなぎ合わされて、全体が作られているような感じです。
ストーリーもまとまっているほどの印象は受けませんが、動きの強弱や繰り返し、スピードアップでメリハリが作られているので、飽きることはありません。
ブンバボーンの特徴はこんな感じです。
- 左右で繰り返す動き。
- 体を伸ばす動き。
- 腕の筋力を鍛える動き。
- 柔軟の動き。
- バランスをとる動き。
- スピードアップ。
- 強弱のある動き。
- 立ったり座ったり。
- 簡単な動き。
- 難しい動き。
このあたりのポイントを踏まえて構成すると体操っぽく作ることができるのではないかと思います。実際に見てみると、難しさが伝わると思うので、テレビで見て参考にしてみてください。