入園したばかりの子どもが、幼稚園のことを話さない理由。

  2015.06.08

家庭

入園したばかりの子どもが幼稚園のことを話さない理由。

入園は期待とともに不安もある

子どもの入園式。子どもの得意げな表情が見られる日だと思います。お父さんもお母さんも子ども以上に、なんとも言えない期待を抱くものですよね。期待と同じくらい感じるのが不安だと思います。今まで家で家族と離れたこともなく暮らしてきた子が、次の日からは1人でたくさんの子ども達と一緒に生活する。生まれてはじめての集団生活が始まるのです。

誰でもはじめはとまどいますが、すぐに慣れて園生活を楽しめるようになるので、心配は要りません。お父さんやお母さんだって、同じ道を歩んできたわけですからね。

入園したばかりの子どもによくある特徴

さて、入園式が終わり、園での1日目。子どもは緊張します。お母さんと離れるのがいやで泣く子もいるでしょう。お母さんがお迎えに行くと、うれしそうにすると思います。子どもとの帰り道、お母さんは「今日はどんなことしたの?」と聞きます。子どもは答えません。次の日も次の日も同じ。子どもがなかなか幼稚園の事を話しません。話したとしても、「何もしなかった」とか「ひとりで遊んだ」なんて返す子もいるんですね。

お母さんが不安になる

「あれ!?」って思うお母さんもいると思います。入園で大好きな人と離ればなれになる孤独感を味わうのは親も同じです。子どもとはじめて離れるのは親も同じなんですよね。だから、子どもが何をしているのか見えない時間ってはじめての経験なんです。見えない所は、必要以上に心配になるものです。だから、幼稚園のことを聞きたい。でも、子どもは何も教えてくれない。心配が膨らむお母さんも出てきます。ちゃんとやっているのだろうか。困っているんじゃないか。いじめられているんじゃないか。不安が良くない想像をつれてきます。

そんなお母さんにとっては幼稚園の状況を知るのは空になったお弁当だけ。食べているみたいだし大丈夫なんだろうなと仕方なく思うしかありません。お弁当を残す子もいます。食べきれなかったことに、心配が膨らむかもしれませんね。

朝や帰りの時間に幼稚園に行ったとき、お母さんから先生に聞いてみることもあると思います。先生は大丈夫、心配ないといったことを言うのではないでしょうか。ここでも心配性のお母さんには不安からくる良くない想像が作られます。この先生はちゃんとうちの子を見てないんじゃないか、適当に答えて心配しないように言ってるだけなんじゃないか。心配はまたまた膨らみます。

最初は話さないのが普通

私が幼稚園教諭として働いていたときにも、お母さんからこのようなお話を受けることがありました。でも、これが普通です。お母さんに園の事を聞かれて、答えられなくても、何もしなかったと答えても、お弁当を残したとしても、先生がよく見てないように思えても、子どもは幼稚園でちゃんとできていることが普通です。お母さんが思っている以上に、上手に事をこなしていると思います。

幼稚園の子は、どんな感情で家に帰るのかと言うと、家に帰ってホッとするものです。そして、そこには大好きなお母さんがいるわけです。小学生にもなると、学校であったことを家事をしているお母さんにずっとつきまとうようにして教えたりする子がいますよね。幼稚園の子も本心は同じです。幼稚園でこんなことがあった、先生にこんなことを教えた、○○ちゃんとこんな遊びをした、○○が上手にできた。いっぱい伝えたいことがあるんです。でも言葉にできないのが幼稚園に入園したばかりの子どもです。

話さない理由

幼稚園の事を話さないのには理由があります。1つは伝える能力の未発達です。ボキャブラリーもまだ成長過程の年齢ですから、今日あったことをうまく言葉で整理して、お母さんにわかるように伝えるなんてことは、まだ難しい年齢なんですね。だから、本当はいろいろ教えて、お父さんやお母さんに褒めてもらいたいのが本当の気持ちです。この年代の子どもって親に褒められることが最高の喜びなんです。でも、それができないでいます。それって子どもにとっても残念なことなんですよ。

お父さんやお母さんは、そんな子どもの気持ちを汲み取って、励ましの言葉をかけてあげて欲しいと思います。変に想像を膨らませて、不安を感じるよりも、見えなかったとしても子どもの頑張りを認め、次への励ましを与えて欲しいと思います。

もう1つは、とにかく入園したばかりの子どもは幼稚園で行われる1つ1つが刺激的です。先生という存在も刺激ですし、お友達もそう。ケンカしたりすることもあるわけです。常に自分が中心だった世界が変わったんですから、子どもの中では大革命が起きたようなものですよね。ものすごく感情を動かす出来事ばかりなんですね。そして、たくさんあり過ぎるので、子どもの頭の中は容量を超えてしまうのではないかと思うんです。これがだんだん園での生活に慣れてくるにしたがって、断片的に話が出るようになってきます。最初のうちはとくに丁寧に聞いてあげてください。

やがて子どもが成長するに伴って、お母さんが質問しなくても、話すようになります。家に帰ってきてお母さんに話したお話を、夜にお父さんに同じ順序で長々と話すようになるでしょう。これが普通ですので、何も心配せずに、子どもに必要以上に問いただすこともせず、幼稚園に疑念を抱くこともせず、頑張っている子どもを応援してあげてくださいね。

まとめ

入園したばかりの頃、子どもが家で幼稚園のことを話さないのは普通のことであって、心配は要りません。話さなくても、園では上手にできていることが多いのです。ですから、家に帰った子どもにはやさしく、励ましの言葉をかけてあげて欲しいと思います。

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