幼稚園の先生が苦手なことに直面したときの考え方。

  2020.05.15

幼稚園・保育園

苦手なことに直面したときの考え方

幼稚園の先生はスゴイ!

何がスゴイって幼稚園の先生の仕事って幅が広いんです。あれだけの幅の広い仕事を全部こなさなければいけない先生はとにかくスゴイ!ミュージシャンでもあり、ダンサーでもあり、女優でもあり、コメディアンでもあり…先生と言いながら、毎日やっていることの幅は他の職業とは比べ物にならないくらい広いなって思います。

これだけ広い範囲のことをやるとなると、当然ながら得意なこと、苦手なことってありますよね。

苦手なことをやらなければならないと憂鬱な気分になるのではないでしょうか。それでもやらなくてはいけない。なんとか乗り越えても、またいつかやって来る…。苦手なことをやるのは苦痛です。自分で苦手意識を持っていることがわかっている。そして目の前に苦手なことがある。そのときどうするか。ここで二つの考え方に別れます。

一つは、苦手なことを頑張って克服しようとすること。もう一つは、苦手なことを捨てて得意分野を伸ばそうとすること。これは幼稚園の園児にとっても同じでしょう。運動は苦手でも絵がとても上手な子はいます。そのとき、先生はどうするでしょうか。苦手を克服させようとするか、得意なことを伸ばしてやろうとするのか。難しい問題だと思います。ここでは子どものことは置いておきます。幼稚園の先生のことで考えてみます。そうすると、答えははっきりしてくるのではないでしょうか。

どちらだと思いますか?

輝く先生、輝いている人生

幼稚園の先生の中に輝いている先生はいないでしょうか。きっといるはずです。最も人が輝いて見えるのはどんなときですか。きっと得意なことをやっているとき。なぜ、輝いて見えるのか、それは得意なことをやるときには自信があるからです。自信があると魅力的に見えるんですよね。

魅力的な先生になるには、苦手なことを克服して得意なことにするか、それとも苦手なことはやらずに得意なことだけをやるか、どちらかしかありません。とにかく、人間、輝いていなければ仕方ありません。限られた人生の中でどれだけ自分が輝けるかがその人の人生の価値です。人生は大切にしなくてはいけません。

私の考え方ははっきりしています。苦手なことは捨ててしまうことを選びます。苦手で苦痛なことが続けば、環境そのものが嫌になってしまうでしょう。苦手なことをイヤイヤやっているのは時間の無駄なんです。それは自分勝手かもしれませんね。でも幼稚園は組織なんです。幼稚園、そこで働く先生方は一つのチームであると思うんですね。みんなで一つの組織。それぞれの先生がすべての分野において同じレベルである必要なんて全くないのです。

組織はいかに適材適所でうまく役割分担できるかが重要なんです。逆に全員が同じタイプの人ばかりの組織は脆弱なものなんです。だから、苦手なことを克服するよりも、得意なことで力を発揮してもらった方が全体のためにも良いのです。もちろん、先生個人にとってもその方が苦痛を感じないですしね。人は苦手なことがあって当然。個人で苦手分野を捨てても幼稚園全体として捨てなければいいんです。

組織的じゃない幼稚園

この話、幼稚園の先生には、あまりピンと来ないかもしれません。それは多くの幼稚園が組織として動いていないからです。役割分担していますか?しているとしても、それはクラス単位の分担ではないですか?それか1週間ごとに交代する当番制ではありませんか?これは組織を活かした分担ではありません。

幼稚園の先生の仕事はとても幅が広いんです。本来は分担すべきことも、一人の仕事とされている傾向が強い。人数が数人しかいないならそれで仕方ありませんが、幼稚園はそこそこ人数が多いにもかかわらず、仕事の分担がされていない。これは文化のようなもので、先生を苦しめている部分も少なからずあると思います。

壁面装飾は苦手?

たとえば月ごとに、または季節ごとに貼り替える壁面装飾。壁を明るく彩り、見た子ども達も喜んでいると思います。でも大変な作業ですよね。日々の仕事に加えて壁面装飾を作る作業は先生にとっては時間もかかり楽なものではないと思います。この壁面に苦手意識を持っている先生もいるのではないでしょうか。

幼稚園の先生は女性っていうのは一昔前のお話です。最近は男性の先生もいます。運動は得意でも壁面は苦手ではないかと思ったりします。

壁面装飾について言えば、多くの幼稚園では、クラスごとに担当します。担任の先生が自分のクラスの保育室の壁面を担当すると思います。そうなると、苦手だからと言って自分だけ壁面の作業を避けるのは難しいでしょう。自分だけ勝手なことはできません。でも壁面をやるために先生になったのでしょうか。きっと違うはずなんです。初心を忘れてしまっては正しい判断ができなくなります。

苦手なことは避ける、本当は幼稚園全体でこのような考え方になって行くのが望ましい方向なのですが、そうはいかないかもしれません。それなら、自分だけでも考え方を変えて見ることです。考え方を変えて、さらに実行に移すことは、実はかなり勇気の必要なことです。それでもやるべきです。なぜなら人生がかかっているのです。輝ける人生にしなくてはいけませんから。

苦手は捨てること

苦手なことをイヤイヤやるのはやめてください。そして、苦手なことを克服しようとすることもやめてください。そのかわり、幼稚園全体を見て自分が何によって最も貢献できるかを一度きちんと考えることが必要です。まず自分が変わること、そして、その変化が正しいと確信できたときには次の行動です。周りの人も変えてしまうのです。やがて幼稚園全体の考え方を変えることに挑戦するべきです。大きな改革も元をたどれば一人の頭の中から始まるものです。

では、実際に明日から、どう行動するのが良いでしょうか。

壁面装飾は、もう二度とやらない!得意な人にお願いする!と決めれば良いでしょうか。

避けても良いところは限られている

ちょっと待ってください。

壁面に関して言えば、捨てても良いところと、捨ててはいけないところがあります。壁面を通して何を子ども達に伝えたいのか考えること、これを避けてはいけません。これは子どものことを考えることです。これが苦手だと言うなら幼稚園の先生をやる資格はありません。

壁面装飾は何を伝えたいかが重要であって、それ以外の画用紙を切る作業とか糊で手足をくっつける作業は苦手であるなら避けるべきなのです。

でもこれを避けていたら壁面はいつまでたっても完成しませんよね。他の先生に頼むのも一つの方法ですが、それも難しいのであれば私を使ってください。私は壁面装飾の素材作りをしています。先生のイメージに合う素材を利用してください。そうすることで、得意なことに時間を有効に使ってください。

壁面装飾に限らず、本当に先生が力を入れるべきところと、避けても良いところというのが、幼稚園の中の幅広い仕事には必ずあります。苦手な部分であって、しかも避けても良いという仕事がきっとあるはずです。避けると言うと、なんとなくネガティブなイメージです。でもそうではありません。一人できちんとした品質を保ってできる仕事の量は限られています。だからこそ、避けることは逃げることではなく、本当に自分の力を発揮するための方法なんですね。そして本来は幼稚園が組織であるからこそできる強みなのです。

まとめ

幼稚園の先生の仕事の幅は広く、その中には誰だって苦手なことがある。苦手なことは克服しようとしないこと。幼稚園は組織であって、いかに適材適所でうまく役割分担できるかを考えなければいけない。

幼稚園全体がこう言った考えになって行くべきだと思いますが、まずは私がお手伝いできる範囲でもありますので、壁面装飾の仕事の仕方を変えてみませんか?

広告