進化するキッズスペース。より有意義な場にする壁面装飾の活用法。
2020.05.11
ありがたいキッズスペース
ショッピングモールをブラブラ歩くのは楽しい反面、人が多いせいか疲れてしまいます。子どもと一緒なら、子どもは飽きてしまいますしね。そんなときとてもありがたいものがあります。キッズスペースです。
キッズスペースがあると子ども連れの親は本当に助かりますよね。キッズスペースやキッズコーナーはよく見かけるようになりました。クリニックや携帯電話ショップ、それから薬局、不動産屋さんにもあります。子どもが楽しめるだけでなく、飽きてしまって駄々をこねられては困る親にとってもありがたい存在です。子どもはじっと待つのは苦手ですからね。携帯ショップや薬局では待ち時間も長いので、とても助かっています。
キッズスペースは小さな公園
うちの子は一度言い出したら聞かないどころか、大声を出して泣きわめき、意思を通そうとする子です。長所とも短所とも言えないようなこの性格があって、過去に痛い目に合っているので、最近はあまりキッズスペースでは遊ばせないようにしています。
キッズスペースには、絵本やおもちゃ、ボールなどがあり、子どもにとっては家で遊ぶのとは違う新鮮さがあります。そのため「帰ろう」と言ってもなかなか帰りたがらない場所になってしまうんですよね。子どもからしたら楽園ですよ。
親にとってもいい場所じゃないかと思います。自分の子が遊んでいるキッズスペースを傍からぼんやり眺めていると、いろんな発見があります。他の子に紛れて、遊ぶ子どもを少し離れて見るのは、違った一面を見ることのできるチャンスでもあります。それだけでなく、よく考えてみると、子どもが社会を学ぶのにも良い場所なのかなと思います。
キッズスペースには自分だけでなく知らない子がいることも多いですから、1つのおもちゃを独占してはいけません。これは公園のブランコとよく似ていて、キッズスペースは小さな公園のようなものです。社会を学ぶには良い所です。友達におもちゃをゆずること、困っている子がいたら助けてあげること、同じくらいの年齢の子が集まる幼稚園とはまた違った勉強の場になり得ます。こう考えてみると、キッズスペースは子どもの学びに、とても有意義な場所なんですね。
キッズスペースで積極的な教育を
そんな有意義なキッズスペースですが、この際、もっと積極的な教育の場であっても良いのではないかと思うんです。キッズスペースを作る側(お店)からすると、子どもが飽きないようにするのが目的でしょうか。少なくとも教育が目的ではないと思います。でも、どうせなら、ついでに教育の場であると、世の中の親達も、うれしいのではないでしょうか。
せっかく子どもが集まる場所なんですから。
教育と言っても、だれか1人、保育の資格を持つ人を置いておくような、そんな大げさなことではありません。数字やひらがなを覚えるような教材じみたおもちゃを置くというのでもありません。おもちゃがあるキッズスペースなら、「おもちゃを使った後は元に戻しましょう」と書いてみるのはどうでしょうか。
意外と無法地帯になっていることもあるキッズスペース。使ったおもちゃをそのままにして、親と一緒にどこかへ行ってしまう子どももいます。決してそれで良いことはありませんよね。どんなときでもルールは守るべきで、そんなルールによって社会が作られていると教える必要があります。子どもが字を読めない年齢だとしても、親が近くにいるはずです。メッセージがあれば、親がその場で気付いて教えることもできますよね。
キッズスペースだから学べること
いくら子どもが外出したとしても、親と一緒だと、それは広い意味ではまだプライベートな空間の中にいます。親から少し離れて、さらに何人かの子どもが集まれば、そこはもうプライベートな空間ではなくなります。社会であって、コミュニティであることを子どもながらに意識する必要があるんですね。
家の中で親が子に、おもちゃを片付けるように言っても、なぜ片付ける必要があるのかを理解するのは難しいんです。ところがキッズスペースでは次の人が使いやすいように片付けます。わかりやすい。
このようにキッズスペースでは理由が明確になり、子どもに教えやすくなるのではないかと思います。片付けのルールは家の中よりも、キッズスペースの方が学びやすいですね。
近所のお付き合いが減っている現代。社会との結びつきも少なくなっています。さらにいろんな親がいる。よその子を注意する人も少なくなりました。社会のルールを学ぶ機会が極端に少なくなっている気がしませんか。それは、子どもにとっては幸せなことではありません。でも、時代の流れには逆らえませんよね。
キッズスペースは1つの公共の場として、子ども達にいろんなことを学ばせることのできる良い場所だと思います。積極的に社会のルールを教える場所とした方が良いのではないかと思います。
キッズスペースの壁面で伝える
では、どのように伝えるのが効果的でしょうか。
壁面装飾を使うのが良いと思います。壁面装飾とは、壁を装飾するためのもので、主に色画用紙で作ったかわいい動物などです。子どもが好きな動物の壁面装飾で、吹き出しをつけるような形でメッセージを伝えると、子どもにもすんなり入ります。子どもも大人も同じですが、好感を持てる相手からのメッセージには耳が向きやすいですよね。子どもはみんな動物の壁面装飾が大好き。だから壁面装飾が適しています。
公園では難しいのですが、キッズスペースは多くの場合、壁に接した場所にあります。だから壁面装飾が活かせますよね!キッズスペースを客という視点でなく、社会という視点でとらえて、教育も取り入れていくと、いずれは良い子の集まる店となり、良い人が集まるところは決まって栄えます。
企業の社会貢献も重視されている時代。子どもに対する施策として、意味を持つのではないかと思っています。