園長先生のダメ出しに負けず、主活動の企画を通すコツ。

  2020.05.15

幼稚園・保育園

園長先生のダメ出しに負けず、主活動の企画を通すコツ。

主活動の企画は大変ですよね

幼稚園では様々な活動が行われていて、子ども達が楽しめますよね。親からすると、子どもが園で作ったものって特別に感じます。自分が何も手伝わなくてもこれだけのことができるようになったんだと感動するものです。一生懸命何かを作ったり、絵を描いたり。子ども達が楽しめる活動を考えるのは先生のお仕事なんですよね。そこにはいろいろと先生の持つアイディアがあったり、オリジナルな部分も取り入れながら、試作を繰り返したりすんですよね。

私も幼稚園で働いているときを思い出します。今になると懐かしいんですけど、あのときは大変だったなぁと思います。まさに、今、現役で先生をされている方も苦労されているのではないでしょうか。

園長先生のダメ出し

園によって違いがあると思いますが、子ども達の主活動はどのように決められているでしょうか。やっぱり、厳しく見られるものなんでしょうか。

私の場合は、園長からOKをもらわなければいけなかったので、ホントに苦労しました。園長は厳しかったので、一発でOKなんてことはなかったし、企画と試作を何度も繰り返して、やっとOKをもらうという感じ。最初の頃に比べたら、少しずつ慣れてくるのか、要領を得てくるんでしょうね。OKをもらいやすくなるもんです。

毎日が忙しくて、余裕がないと、考える余裕もないんですが、今少し離れた状況になってみると、何がいけなかったのかと冷静に分析もできるように思います。もし、若い先生でなかなか主活動の企画が通らないと苦しんでいる先生がいれば、少しでも力になれればと思って企画を通すコツを書いてみたいと思います。

ダメ出しは期待の表れ

園長先生からいつもダメ出しされて、なかなか企画が通らない。だから仕事も終わらず残業が続いている。いっそのこと、投げ出してしまおうかなんて思うこともあるのではないでしょうか。

でも、ダメ出しされることはありがたいことなんです。だって見捨てられていないってことじゃないですか。つまり、期待されているってことなんですから。

落ちこぼれになるとどうにもなりません。幼稚園は先生で成り立っています。人で成り立っているんですね。先生の力がその園の力そのものです。先生は優秀でなければ幼稚園の評価は下がります。同じ給料を払うなら、落ちこぼれた人を使うよりも、新しい人と入れ替えた方が良いのです。それが園長先生とか経営側の考え方です。

そう考えると、園長先生の期待を裏切ってまで落ちこぼれの道を自ら歩もうとすることは得策ではないんですね。きちんと期待に応えようとする方がずっと正しい方法です。園長先生の言葉は、自分の成長にもつがるもの。だから、ダメ出しに負けずに応えようとすることは、自分のためでもあるんですね。

企画を通すために心掛けること

園によって方針も違うので一概にどうすれば企画が通るようになるとは言えませんが、それなりにコツがあると思うんです。私も実際に心掛けるようにしたら、だいぶ良くなりました。いつも同じことを繰り返していても仕方ありません。先生が楽に仕事ができるようになって欲しいと思っています。試してみる価値はあるんじゃないかと思って書きますね。

保育の基本に忠実に

何かを作る活動を企画するとします。そのときに、ただ作ることが目的ではいけませんよね。そこは保育の基本に忠実になって、その活動のねらいがどこにあるのか、子どもの視点をどう考えているのか、どんなことに留意するのか、安全をどのように配慮するかといったことまで考えておかなければいけません。

でも、これは保育の基本なんですね。とにかく企画を通そうとばかり考えてしまうと、抜けることがあります。当たり前の事だから省略されてしまうかもしれません。私の場合は、主活動の企画は紙に書くようになっていたので、すべて抜け漏れがないように書きます。当たり前の事も書きます。もし、園長先生に突っ込まれたら答えるのではなく、きちんとこちらから伝えることが大事なんですね。

クラスの特質を加える

でも、これだけじゃ物足りません。ダメ出ししてくださいと言っているようなものです。それにクラスの特質を入れることが必要です。クラスの特質、これがポイントです。

園長先生と担任の先生。どちらがそのクラスのことを良く知っているでしょうか。間違いなく担任の先生でしょう。逆だったら、それはそれで問題です。

自分しか知らないこと、自分にしかクラスのために思いついてあげられなかったことをアピールするんです。それは難しいことではなく、最近はこんなことが流行っているからとか、こんな遊びに興味を示す子が多いからとか、こんな性格の子が多く、活動を通してもっとこうしたいからとか、クラスに特有のものを説明に入れます。それは、園長先生に対して、「あなたよりクラスのことは知っているから、私に任せてください」と言うようなものです。園長とは言え、いくらかは反論しにくくなるはずです。

応用や発展も想定する

それからプラスで最初の想定以上のことが起こった場合のことも加えます。子ども達の応用や発展まで加えます。

担任の先生ならわかるはずです。こんなとき、あの子はこうするかもしれない。それは危険につながるかもしれないとか。これが得意なのはあの子で、苦手なのはあの子で、手伝ったりする行為が見られるかもしれないなど、園児達を思い浮かべながら、どう発展していくかまで考えます。

だんだん慣れてくると、そのイメージがその通りに現実に起きるようになります。そのイメージとそのときの対応まで園長先生に伝えます。

ここまですれば、よく考えられていると思わせることができます。そしたらもう勝ちです。園長先生は反論してもしかたないと思います。でも、園長先生は立場があるのでダメ出しします。そのダメ出しは大きなものではありません。だから修正すれば終わりです。

園長先生の機嫌を見る

もう1つありました。園長先生に見てもらって承認をもらうことを前提に書いていますが、もしかしたら別の先生に見てもらうのかもしれませんよね。その場合でも同じです。私が一番気を使っていたのがこれかもしれません。

園長先生の機嫌。

はっきり言って機嫌の悪い時はどんな良いものでもボロクソに言われるだけです。企画以外のことまで言われたりします。ものすごく機嫌が悪い時は、だいぶ待たなきゃいけないのですが、それだけ待ってでも、機嫌の良い時にしたいと思っていました…。

企画するときに大事なこと

少し話がそれてしまいましたが、大事なことは、先生がどこまで想定しているかということ。それは細部までに及んでいる必要があります。そして、すべてを園長先生に伝えるようにして企画を見てもらうのです。

さらに、1つ1つを細かいところまで理由をつけるんですね。これでもかと言うぐらい。その理由は保育の基本に忠実に、そしてクラスの特質を考慮したものが根拠です。もし理由がつけられないなら、それはやらない方が良い事です。

難しいと思うかもしれませんが慣れると簡単です。やることとそれをやる理由を全部書き出せばいいだけです。

企画をダメ出しされないコツ

ところで、企画をダメ出しされないコツがあるとすれば、一生懸命を見せることじゃないかと思うんですね。「見せる」という部分が重要です。一生懸命考えてもダメ。考えたんですよと見せなきゃダメです。そうすれば、主活動の企画は通ると思います。

たとえ、結果的にまったく同じことを企画したとしても、その裏にどれだけ考えられた跡が見られるかは人によって違います。表面を見れば同じでも、その奥が空っぽか、中身がつまっているのか、園長先生にはそれが見えてしまうんです。
いくら考えたものであっても、ちゃんと示さずに、園長先生が気付いてくれることを待っていてはいけません。ここまで考えたんです!これが私の企画のすべてです!とこちらから見せていかなければ伝わらないものなんです。

主活動の企画は通るもの

普通の会社でも企画書を作って上司にOKをもらうという状況があります。その場合は、たとえ良いアイディアだったとしてもダメになることがあります。それはお金の問題です。コストがどうとかいう話になって、企画が通らないことがあります。

でも、幼稚園の主活動って、やらないわけにいかないことですよね。それに特別にお金がかかるようなものでもありませんよね。だから、基本的には通るものなんです。

なぜ通らないのかは、園長先生の嫌がらせ?違います。期待です。何に期待しているのかと言うと、もっと素晴らしいアイディアが出るはずなんて期待していないと思うんです。もっと考えられるはずと思っているんですね。園長先生が思っていた以上に考えられていれば良いのです。一生懸命考える。期待以上の一生懸命を見せたら、それで企画を通さない理由はなくなってしまいます。

私はダメ出しはもらった方が良いぐらいに思います。新しいアイディアをどんどん出して、園長先生にも正しいかどうか考えてもらうぐらいに挑戦的な企画があった方が良いと思います。

まとめ

幼稚園の先生が主活動の企画で園長先生にダメ出しされるのは、期待の表れであって、その期待以上の一生懸命さを見せることで企画は通るものです。どんどん挑戦的な企画を出して、思いっきりダメ出しされる方が気持ちが良いと思います。

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