転職したいと思った幼稚園の先生に伝えたいこと。

  2016.09.11

幼稚園・保育園

転職したいと思った先生に伝えたいこと。

photo credit: Sunrise at Sant Llorenç beach via photopin (license)

やめたいと思った先生へ

最近、幼稚園教諭という仕事を辞めたいと思っていませんか?

これまで、このkobitoのブログでは、幼稚園の先生に読んでもらいたいと思いながら、様々な記事を書いて来ました。先生が元気になるために記事を書いて来たんですね。先生は毎日、元気に見えるかもしれないけど、心の奥底には何かしら悩みを抱えていると思うんですね。私も幼稚園教諭の仕事を経験した一人として、よくわかっているつもりです。

その悩みを解決できるような記事を目指して来ました。もし、まだ辞めることに強い意思がないのでしたら、他の記事を読んでみてください。何か解決できるヒントがあるかもしれません。もうこれ以上は無理と思われている方だけ、このページを読んでください。そういう先生に向けたページにしたいと思っています。

ごめんなさい

もし、これまでにこのブログを読んだことがあったとすれば、先生が辞めようと思うまでに、私は何も役に立つことができませんでした。まずは、そのことを謝らせてください。まだ傷の浅いうちに、先生のためになれていれば、辞めようとまで思わなかったかもしれません。反省しています。

そして、今回こそ、今、本気で辞めたいと思っている先生のお役に立ちたいと思いました。今までは幼稚園の先生を対象に記事を書いて来たわけです。よく考えて見ると、辞めようと思って、悩んでいるのも先生なんですよね。このブログは幼稚園の先生のためのもの。だから、辞めたいという気持ちを持った先生のための記事も書かなければいけないと思いました。だから、今回はこの記事を書くことにしました。

ところが辞めたいと思っている先生に向けて、いろいろと考えながら書いてみると、1ページではどうしてもおさまりません。最初にお断りさせてください。このテーマを3ページ書きます。3ページは長いですが、ぜひ最後まで読んで欲しいと思っています。

前置きが長くなりましたが、辞めたいと思っている先生に向けた記事の1ページ目です。

本当はやめないで欲しい

このページでは、先生が辞めることを止めたいと思っています。もし、現状を知らない人に止められることが負担だと思うなら次のページを読んでください。でも、このページも数分あれば読めますから、次のページは読んでからでも良いと思います。

先生が今、悩み、苦しんでいることは事実です。

本当に苦しい毎日だと思います。これ以上は、無理だと思っているでしょう。それでも、私は幼稚園教諭という仕事は誇りのある素晴らしい仕事だと思っているんですね。その仕事をされてきた先生を尊敬します。これは、私が幼稚園教諭をやっていたからというわけではなく、幼稚園児の親という立場を経験して、はじめてわかったことです。幼稚園の先生は本当に一生懸命、子ども達のために頑張ってくれています。だから、私の本音は幼稚園の先生を応援して行きたいんです。先生が困っていたら助けたいと思っているんです。辞めて欲しくありません。でも、先生が苦しむのは私も心が痛みます。ですから、これが最後です。

これは本当の最後のストップだと思って読んでください。

悩んでいる姿のイメージ

なぜ、人は悩んだり苦しんだりするのでしょうか?

難しい質問ですよね。私の勝手なイメージですが、人が悩んでいる姿は、まっすぐな木の枝をギューっと折り曲げようとしているような状態。違いますか?すごく窮屈で窮屈で仕方ない。もう少し力が加わったら、ポキンと折れてしまいます。むしろ、折れてしまった方が楽なんじゃないかと思ってしまうほど、今の状態は苦しいんですよね。

逆にうまく行けば、本来のまっすぐな姿に戻れるかもしれません。その時の開放感はすごいでしょうね。

今、木の枝を想像してみましたか?どれくらいの太さの枝を想像しましたか?

太い枝ならそう簡単に曲がらないんですね。でも、曲がる前に折れるかもしれません。相当細い枝でよくしなる枝だったら、かなりの角度まで曲がっても折れないものです。もし、幼稚園の先生になって、1年目とかでしたら、まだ細い枝だと思うんです。よくしなる枝。だから、折れないんです。折れない分、とても窮屈に感じるし、それが悩みや苦しみとなって毎日の先生を苦しめています。

幼稚園教諭の経験が枝をだんだん太くすると思います。その分曲がらなくなる。無理なものは無理になってくるんですね。でも細くて、よくしなる枝のうちは、どうにか狭いところでも体を折り曲げて収まろうとするんですよ。つまり、最初の方はとても苦しいんです。

窮屈さはだんだん薄れていく

人間関係で苦しむことは先生にとってよくある悩みです。先輩との関係に悩む先生も多いんですよね。パワハラもあるでしょう。無視されることもあるでしょう。すごく居心地が悪いと思いますが、それでも我慢している先生。それがだんだんエスカレートしたり、期間が長くなると辞めようかなと思う。これは当たり前ですね。苦しい状況は長続きしません。限界がありますから。

でも、次の年になって、新たな新人の先生が入ってくると、状況は変わったりするものです。その嫌な先輩が良い先輩になることはありませんけど、対象が変わるんですね。全く何もなくなることはないですよ。でも、確実に軽減されると思います。

仕事量が多く大変な先生も、二年目になると、どんな行事があって、どんなことをするのかも大体わかります。すると、要領も良くなります。だから、1年目より2年目、2年目より3年目と、だんだん、窮屈さは薄れていくと思います。ということは、今が一番辛い時かもしれません。

そうは言っても、苦しいところにさらにストレスが加わると、次の年まで待つこともなく、ポキッと折れてしまいますよね。ですから、早めに手を打つ必要があります。辞めたいと思っている先生に、ぜひやって欲しいことがあるんです。

先生はギャップに苦しんでいる

先生の苦しんでいる姿を木の枝に例えましたが、曲がっている角度が大きければ大きいほど苦しいんですよね。その角度というのは言い方を変えると「ギャップ」だと思うんです。

人は悩んだり苦しんだりするのか、1つの答えはギャップが存在しているからだと思います。

ギャップが大きいから苦しんでいると思います。それは何と何のギャップでしょうか?

「理想」と「現実」のギャップです。

無意識のうちに、幼稚園の先生の理想像を作り上げてしまっていないでしょうか?幼稚園の先生ならこうするもんだと決めつけて、それを目指しているのではないでしょうか。仕事がたくさんあって、毎日残業。すべてサービス残業で、土日も持ち帰って仕事をしている。幼稚園の先生ならそれが当たり前だと思ってしまいます。そして、そうでなければいけないと、無理をしてでもこなそうとするんですね。

人間関係に苦しむ時も同じです。先輩の先生を立てることが幼稚園という職場では当たり前だと決めつけてしまっています。たとえ、理屈がおかしい時でも、先輩に従おうとしてしまいます。誰かに刷り込まれているのかもしれませんが、いつの間にか無意識にそうなってしまうんですよね。

でも、それは「理想の先生」です。現実の先生ではありません。理想が必ず正しいとも限りません。仕事に慣れていない新人の先生がベテランの先生と同じ仕事量をこなせるわけがありません。でも、やらなきゃと思うんです。そして苦しみながらやるんですよね。理想と現実のギャップは大きいほど苦しいものです。

本音と建前のギャップ

このギャップをもっとわかりやすく言うなら、「本音」と「建前」のギャップではないでしょうか。

あれもこれもやらなきゃと自分を忙しくしていませんか?この「やらなきゃ」という気持ちにはすでにギャップが隠れていると思うんです。なんでこんなに多くの仕事を家に帰ってまでやらなきゃいけないのかというのが本音です。でも建前ではやらないわけにもいかないので、結局やります。

この先輩、なんかおかしなこと言っているなと思っても、先輩だから従う。これも本音と建前です。こうしてギャップが生まれて行くんですね。やがて、それがどんどん積み重なると、もう何が何だかわからないけど、とにかく苦しいとなってしまいます。

先生にやって欲しいこと

そこで私は先生にやって欲しいことがあります。それは変身することです。変身と言っても、なんでもこなせるスーパーマンのような先生とか、ポジティブな考え方をする先生に変身するわけではありませんからね。それはもっと元気な時にやってください。変身するには体力も気力も必要ですから、今の苦しんでいる先生がやるべきではありません。

もっと簡単な変身です。

自分に素直になる変身です。これならどうですか?できそうじゃありませんか?本音と建前の話をしました。今までは建前の部分を優先して来たんです。それを180度変えます。本音の方で動きます。

たぶん、今まで建前を優先して動きすぎて来たので最初は難しいと思います。

何かをしようと思った時、考えてみてください。それが本心からの行動なのか、本音で動くことなのかを考えてみてください。「○○しなきゃ」と思ったときがはヒントです。そのとき、本心ではどう思っているかです。

理想の姿を捨てる

例えば、子ども達が歌う歌って毎月変わりますよね。そのためにピアノも練習するかもしれませんよね。もし、ピアノが苦手な先生だったら、やりたくないのが本音でしょう。ピアノの練習は苦痛。だったら、やらなきゃいいんです。幼稚園の先生ならピアノを弾くという「理想の姿」に近づこうとしているだけです。

でも、ピアノを先生が弾かなくたって、子ども達は歌います。伴奏が必要なら、CDでもいいんですよね。なんなら、先月の歌をまた歌ってもいいですよね。

先輩の先生に睨まれるのが怖いのは、気に入られていないと困ると思っているからです。先生達は仲良く協力するのが「理想の姿」だからです。でも、そんなこと、やめちゃえばいいんです。自分に素直になるとどうでも良くなります。怖がる必要もないし、相手にしなければいいだけです。その先輩がどうであっても、幼稚園のクラス運営は何とかなります。徹底的に避ければいいんですよ。

理想の姿を徹底的に捨てましょう。

そうすることで、曲がっていた枝をまっすぐにしてやる。これを先生にはやって欲しいと思います。

まっすぐな枝になる!

まっすぐにならないことには次がないんですからね。

素直な自分と向き合うことで、はじめて先が見えてくると思います。今のままではダメです。先なんて全く見えません。今の自分すら見えていないんですから。

見えているのは、どこかで作られた理想の先生の姿だけです。現実を無視して理想に近づこうと頑張りすぎているんです。ですから、まずは現実の自分を取り戻してください。きっと、先が見えるようになります。枝が成長して行き、もう簡単には曲がらなくなります。

世の中には自分勝手にやっている人がいっぱいいます。それで大丈夫なんです。あなただけにできる先生の姿を探しましょう。幼稚園の先生だからどうしなきゃいけないとか、そういった気持ちはすべて捨ててしまうことをおすすめします。

やってみようかなと少しでも思ったら、さっそく明日から始めてみてくださいね。本音の自分に素直な先生に変身です。必ず苦しさを抜けられると思います。そして今が一番辛い時なんですから、どんどん楽な方に向かいます。辞めるのはそれで失敗してからでも十分です。私も応援しています。悩みがあればメールくださいね。

※この記事を読んでも転職の気持ちが変わらない先生は次の記事を読んでください。
もう幼稚園をやめたい先生、退職は逃げることじゃありません。

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Comment

  1. グライダー より:

    読みながら泣いてしまいました。
    今が一番辛い時期でそこからいつ抜けられるんだろうかと毎日もがいています。
    向いていないのかなと思うようになりました。

    • kobito より:

      グライダーさん

      コメントありがとうございます。今年から先生になられたのでしょうか。
      もしそうだとすると、最初の3カ月は本当につらいと思います。
      先生の仕事は坂道ではなくて階段のようなもので、あるとき急に1つ上に上がるようなタイミングがあるんです。
      先生になれたということは、向いていないということもないですよ。
      今の状況を抜け出すときが必ずやってきます。

  2. miyako より:

    つらいです。2年目になり、行事ややることの予測がつくからこそつらいです。辞めたいけど辞める勇気もないです。

    でも伴奏をCDで、、、なんてありえないです。
    小さい園だからそんなありえないことをしたら
    浮いてしまう。親からも良く思われない。
    CDだと子どものスピードに合わせられない。

    本当にCDで、と思ったのですか?
    なまいきすみません。聞いてみたくなりました。

    • kobito より:

      miyakoさん

      CDというのはちょっと極端すぎたかもしれません。
      私はピアノが苦手だったので、上手な先生にお願いして録音させてもらったりはしました。
      経験で言えば、手拍子で歌うことだって可能だと思うんです。
      もちろん伴奏できることは理想ですけど、あくまで理想だと思います。

      ありえないことをしたら浮いてしまう、親によく思われない、本当にそうでしょうか。
      親となった立場で言うと、私が特別なのかもしれませんが、それほど幼稚園に期待はしていないんですよね。
      そんなに音楽に期待するなら、ピアノとか音楽教室に通わせるはずで、安全に一生懸命やってもらえれば大満足です。
      完璧な先生はいないと思いますが、苦手なところがある先生ほど親として応援したいと思う気がします。

      • miyako より:

        丁寧な返信、ありがとうございます。
        少しほっとした。
        もう少し頑張ってみます。

  3. Cocco* より:

    はじめまして。読みながら涙が止まらなくなりました。

    今年2年目。小さい園で女だけの狭い世界です。1年目から職場の人間関係は悪い、受け持った子供も手のかかる子が多い、保護者もクセのある方がいっぱい。自分なりに学ぼうともがいてきましたが1人ではどうにもならないこと、どうしていいかわからないことだらけです。
    仕事ができているのか否か、何も手ごたえを感じられずモチベーションは下がり、上司のモラルのなさも加わってストレスフルな毎日を送っています。とにかく保育歴はベテランでも、人間としてどうなの?と疑うことばかりの連続です。お互い高めあっていこう、認め合っていこうという雰囲気も皆無です。保育界はどこもこうなのでしょうか。

    ストレスと疲労で身体も壊しました。年度末までは喰いしばってやろうと思いますが、この先ここまでして仕事を続けなくてはならないのか毎日考えてはモヤモヤしています。
    公立園ですがこの先、自園他園ともに劇的に改善するとは思えません・・・。
    子供たちは可愛いけれど、自分の人生だって大切にしたいです。
    わがままかもしれませんが新たな道を志しても良いのかな、と考えています。長々と失礼しました。

    • kobito より:

      コメントありがとうございました。
      保護者にクセのある方が多いのは、ほとんどの場合、先生個人ではなくて園の問題だと思うんですよね。
      Coccoさんのような方が今の幼稚園にはとても必要だと思えます。
      これから保育業界は政策によって変わってくでしょうけど、公立の幼稚園も今のままではいけないはずですよね。

  4. iku より:

    はじめまして!
    今年9年目幼稚園教諭をしています。自分は本当にこの仕事が向いているのかと、悩んでいます。今まではこどもたちのためにと思ってやってきたことも、教えたい!という気持ちにもなれないのです…この仕事を少し離れてみようかなとも思っていたのですがこのお話を読ませていただいて少し気持ちが楽になりました。これからどのような結論を出すかはまだわかりませんが、このblogに出会えたことを感謝しております。ありがとうございました。

    • kobito より:

      ikuさん

      コメントありがとうございます。どの道を選ばれても9年の経験の意味は大きいと思います。頑張ってください!

  5. (;_;) より:

    今年1年目の幼稚園教諭です。人間関係も良くて子どももかわいいのですが、園長からの監視や恐怖に毎日怯えています。また、人数が多いことやお遊戯会の練習で今本当にやりたくない気持ちでいっぱいです。お遊戯会なんてやりたくない…

    子どもの人数が少なくて、行事に力を入れすぎない園に転職したい気持ちですが、人間関係がいいので後一歩踏み出せない状況です。
    とりあえずお遊戯会が終わるまで私の憂鬱は消えないでしょう。逃げ出したいけど逃げ出せない。辛い辛い。

  6. H.C.D より:

    もうすぐ新卒がおわり、2年目に突入します。
    2年目になると少しは気持ちが楽になるよ。と言われながらもう挫折しそうな自分がいます。
    常に見られている目が怖くて頑張ろうとしすぎて空回りしてしまいます。
    メンタルが弱いせいだとずっと思っていましたが限界かもしれません。本当は3年続けたいのですが、、、。
    保護者の方にもいつもニコニコだね!と言ってもらったりこどもがとてもかわいいのですが、とても苦しいです。
    幼稚園教諭にはずっとなりたかったのに、本当に、ギャップだと思います。現実は甘くないことも思い知りました。