家庭での幼児教育にスマホやタブレットを使うときの注意点。

  2020.05.15

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家庭での幼児教育にスマホやタブレットを使うときの注意点。

スマホやタブレットで幼児が学ぶ?

今の時代、昔にはなかったものが子どもの身近なところにあるようになりました。iPadをはじめとしたタブレット端末。それからスマホもありますよね。

これらの新しい技術を子どもの学習に取り入れようと考えるお父さんやお母さんも多いのではないでしょうか。

iPhoneやiPad、Androidの端末は一家に一台はあるのが当たり前になりつつあります。画面を美しく、アプリがいろいろ。その中には、子ども向けのものもあります。

子ども向けと言っても、ゲームだけではありません。学習できるものだってあります。数字やひらがなを学ぶものなど。それなら、子どもに渡して、ゲーム感覚で1人で学ぶこともできそうですね。

便利だけど、楽しようとしない

お父さんは仕事が忙しい。お母さんは家事で忙しい。子どもには1人で遊んでいてもらいたい時間も正直なところある。日曜日だからと言って、子どもを押し付けられるお父さんは、休みがなくなってしまう。

そんなときには、スマホやタブレットを使って子どもに学習させれば一石二鳥?

個人的には、育児にもどんどん新しいものを取り入れた方が良いと思っています。スマホやタブレットをうまく活用しようとするお父さんやお母さんの育児には大賛成。

でも、使い方を誤ってはいけないので注意も必要。

子育てでうまくいかないときって、親が楽しようとするときなんですよね。子どもは親と一緒の時間を好む。だから、ただiPadのアプリを開いて渡しておけば、後は勝手にやってくれ的な使い方は疑問です。

こういった使い方は幼児期にはまだ早すぎると思います。

幼児に1人でも何とかなるという考え方は通用しません。それならiPadを使わない方がいい。つまり、使い方次第だと思うんです。

どんな使い方が効果的でしょうか。幼児の学習に使うことを想定して、便利な使い方を考えてみましょう。

iPadの便利な使い方

やはり、iPadをメインとして使うのは良くないと思います。補足的な使い方が良い。例えば、今の状況では実現するのが困難なことをiPadで補足すること。

絵本があります。絵本には動物の絵が描かれています。動物をもっとリアルに見たいなら、図鑑を見れば良いわけですが、図鑑にあるのは写真ですね。ここでiPadの登場です。Youtubeで探せば、ほとんどの動物の動画が見つかるでしょう。鳴き声も聞けるかもしれません。

一昔前なら、動物の映像を見せるには、DVDを買ったり、借りてこなきゃいけませんでした。それが家にいて無料で見ることができるのは大きなメリットですよね。

英語の学習にも効果的だと思います。日本人のお父さんやお母さんだと、ネイティブの発音は無理。幼児期にネイティブの発音を聞かせることで、将来英語のヒアリングに強くなるとも言われます。

これもYoutubeを開けば、欲しいものが出てくる。幼児向けの英語の学習を目的としたアプリなんかもある。これだって、ちょっと前なら、英語の教材を買わなければいけませんでしたから、それからすると、簡単にネイティブの発音を聞ける環境が手に入るようになっています。

このような補足的な使い方で、幼児に学ばせることが大切なのではないかと思います。補足と言うのは、そこに親がいることが前提。親が子に教えることを大前提として、必要な部分はスマホやタブレットを使うのが正しい幼児教育の姿ではないかと思います。親と一緒にが基本。

iPadを使って失敗した話

私もためしに3歳の子どもにiPadでアプリを開いて与えてみました。全然知らないものでも、一人でマスターできるものかと思って、掛け算のアプリをやらせてみました。ゲーム感覚で掛け算九九を覚えるアプリ。

やり方だけ教えて、わかったみたいだったので、私はなるべく関わらないようにして違うことをしていました。

結果は全然ダメでした。

次のステージに進むことばかりを考えているようでした。覚えることができて、次に進むのではなく、とにかく数を打って、そのうちに正解がまぐれで出て、次のステージに進むことを繰り返して。

これでは何の意味もありませんね。極端な例ですが、ゲームで楽しくっていうやり方は、本来の大事な部分がおろそかになってしまう弊害もあるんだなと感じました。

ですから、どこで使うかが大事。保護者がきちんと考えないと、効果が発揮されない物なんでしょうね。

幼稚園でも使えるか

幼稚園でもタブレットなどを使う時代が来るのではないかと思います。実際もう使っているところもあるんですよね。使い道はいろいろ。

幼稚園にはいろんなおもちゃがあります。いろんな絵本もあります。その中にまぎれて、iPadがあるなんていう時代も来るかもしれません。実際にゲームとして、絵本として使うことができます。

効果が期待できるとなれば、入園児には各家庭で買い揃える時代になるかもしれませんよね。制服と一緒みたいに。

それから、幼稚園の運営に使うなら、ものすごく役に立つ使い方ができると思います。

でも、子どもにiPadを見せることがメインとなるような活動は、やるべきではないと思いますね。最近、市販のDVDを見せたりする幼稚園もあるようです。私は感心しません。

DVDを見ることは、家でもできることだから。幼稚園はただ親の時間がないから子どもを預ける場所ではありませんよ。

高い保育料を払って、教育を受けることを期待しています。そんな幼稚園にいる時間は貴重な時間であって、家で体験できないことをして欲しいと思っています。DVDなんか幼稚園でなくてもできることです。同じことがiPadなどのタブレットでも言えそうです。どの家庭にもあるようなものを幼稚園で子ども達に与えても何も生まれませんよね。

まとめ

スマホやタブレットは、親が子と一緒に学ぶ中で補足的に使うことが正しいのではないか。新しい技術は積極的に育児にも取り入れていく姿勢は大切だと思います。

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