イベント後が大事!親の信頼を厚くするための幼稚園の先生の締めくくり。

  2020.05.15

幼稚園・保育園

イベント後が大事!親の信頼を厚くするための幼稚園の先生の締めくくり。

幼稚園の大きなイベントを価値あるものに

幼稚園では、運動会や生活発表会などの大きなイベントが年に何回かあると思います。先生は汗だくになって、園児たちにダンスを教えたり、劇の練習をしたりするんですよね。子ども以上に先生が頑張るのが幼稚園のイベントかもしれません。

運動会や生活発表会に向けて頑張ってきたこと、無駄にしたくはないと思います。先生にとっても、子ども達にとっても、一つの思い出の中の価値ある1ページとしたいものです。そのために忘れてはいけないことがあります。

運動会や生活発表会の締めくくり

運動会や生活発表会の当日、すべての演目が終わった後、どうしていますか?

子どもたちも疲れていて、実は先生はもっと疲れていて、早く解散して終わりにしたいと思うときではないかと思います。解散後も先生には、会場の後片付けが待っていますしね。早く子どもを親に渡して、どんどん片付けしなきゃって思うでしょう。

ところが、このタイミングがとても重要なんです。早く、早くと思うと雑になりがちですが、ここは落ち着いて、子どもにも落ち着かせて、先生からお話しするべきなんです。きちんと締めくくるんです。それによって、これまでの努力が価値のあるものになります。それだけでなく、園児の親たちからの幼稚園に対する信頼も厚くすることができるのです。話をせずに返してしまうことは、もったいないことなんですね。

子どもに何を話すのか

運動会や生活発表会の後に園児たちに向かって何を話すべきでしょうか。もちろん、明日持ってくるものとか、事務的なことを言っても仕方ありませんよね。

まず、話を始める前に雰囲気作りが重要です。先生の方をしっかりと注目させます。疲れている子、テンションの下がり切らない子、早くお母さんの元に行きたいと思っている子、いろんな子がいるタイミングですが、真剣な雰囲気を作り出します。

そして、子どもたちに伝えることはいくつかあります。何より大切なことは、褒めて上げることです。今日一日の頑張りを認めてあげます。運動会なら転んでしまった子もいます。生活発表会ならセリフを間違えた子もいます。それも含めて、頑張っていたと伝えます。少し大げさなくらいに褒めてあげるんです。失敗があった子もそれが吹き飛ぶくらい。

次に、これまでの練習を通して何ができるようになったのかを伝えます。はじめはできなかったことも練習を通して上手にできるようになったことを教えてあげます。演目のことだけではないと思います。早く着替えができるようになったとか、お友達のことも考えられるようになったとか、子どもの成長をはっきりと伝えます。

過去を整理するってことは大事で、過去と現在をつなげることが、現在と未来をつなげることにもなって行きます。これが将来のために努力することにつながって行くんですね。そして、誤った方向にも進みにくくなります。

最後に、今日のことを家族にきちんとお話しするように宿題を出します。

これだけです。褒めて、成長を伝えて、お家の人に話すように言う、これだけ伝えれば十分です。繰り返しますが、ガヤガヤ騒いでいる子どもたちに言ってもダメですよ。真剣な雰囲気の中で噛みしめるように伝えます。他のクラスがどうであっても、他の先生がどうであっても、自分のクラスだけの真剣な雰囲気が必要です。これで、締めくくることができます。この締めくくりがあるかないかは大きな差なんですね。

締めくくりがもたらす効果

先生のお話を聞いた子どもたちはどう思うでしょうか。子どもの頭の中では褒められたことによって、努力が認められ、達成感を味わいます。達成感は次のステップへの自信につながって行きます。そして、成長があったことを知って、今の自分と過去の自分を整理します。努力の大切さを理解しようとします。また先生がきちんと言葉で伝えたことによって、子どもはお家に帰ってから、親に、家族に、話しやすくなるんですね。締めくくりが行われると、子どもはこのように変わるのです。

家に帰ってから子どもが親に話ができるようにするのも先生のやり方次第なんです。親は幼稚園での生活を見ることができません。見えないことには不安を持つのが人間です。この不安を取り除いて上げるには、園でのことを、家に帰った子どもが直接お母さんに話すのが一番なんです。自分が一番信じている自分の子が話すことを最も信じるからなんですね。

ですから、先生は子どもが話しやすいように言葉にして伝えて上げると子どもが話しやすくなります。これが親の不安を取り除き、それが幼稚園への信頼を厚くして行きます。

運動会や生活発表会など、大きなイベントの後は必ず締めくくりを丁寧に行うべきです。イベントが過去のものとなってからでは遅いんです。何日かたってからでは、意味は違ってきます。イベントが現在のものであるうちに伝えることに意味があるのです。

大きなイベントでやる意味

実は運動会や生活発表会といった大きなイベントでなくてもこれは効果的です。毎日の最後に先生から園児一人一人に一言伝えて上げると良いんです。でも、現実的には毎日成長が目に見えるようなことはありません。ですから、せめて大きなイベントのときには、締めくくりを意識すると、子どもの成長のためにも、親の安心にも効果が期待できます。そして、それまでの練習で先生が流した汗も無駄にならないのです。

練習する子どもの姿をしっかり見て、先生の言葉で伝えてあげてくださいね。

まとめ

運動会や生活発表会などの大きなイベントの後には、その日の最後に先生から子どもに向けて締めくくりのお話をする。これによって、子どもの成長、親の幼稚園に対する信頼を得ることにつながる。

練習する子どもの姿をしっかり見て、先生の言葉で伝えてあげてくださいね。

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